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指を切る女

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  • サイズ B6判/ページ数 249p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062121446
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

女って、こんなに哀しいの?強く見せても、キツく見えても心の炎は揺らめきどおし。身を投げだして鮮烈に生きる4人の女たちの物語。

著者等紹介

池永陽[イケナガヨウ]
1950年、愛知県豊橋市生まれ。グラフィック・デザイナーを経て、フリーのコピーライターとして活躍。’98年、『走るジイサン』で、第11回小説すばる新人賞を受賞し、作家デビュー。2002年の『コンビニ・ララバイ』が話題となる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

貧家ピー

2
表題作含む4編。 どの話も、貧しさ、好きな人に好きと言えない悲しさがいっぱい詰まっていた。表舞台に立つような人は描かれていない、何となくそんな気がした。2005/04/18

ヒナ

1
うぅ…。正直 受け付けません、私には出てくる女性達がみんな気味悪くてダメでした…。2016/02/02

遠い日

0
いつもながらの人間のトーンの落ちた情感を、うまく書いている。池永氏は男を書いても女を書いても、そのやりきれなさや苦しみもがくさまを存分に描写する。四篇のどの女性も、市井の人。「真夜中の紙芝居」と「悲しい食卓」は、『コンビニ・ララバイ』ふうの色調で、「骨のにおい」と「指を切る女」は、池永氏の本領発揮の作品。身を切らねば自分を取り戻せない人間の悲哀が、そこにある。つらくても、汚くても、光など見えなくても、人はこうやって「生きていく」んだなあと、妙に腑に落ちてしまうところが、池永氏の手腕だろう。2004/02/05

にんにん

0
ライトな感覚に、ちょっと心温まる市井の話の多い池永さんは、決して名文家とは言えない。しかし、そこらあたりにありそうで、ひょっとするとそんなことが起きそうな……と思われることが書かれていて、つい読み進んでしまう。手記とまでは行かないが、「こんなことがあってさぁ」とでも言うような語り口調のおかげだろう。それでも、一人称ではない故に臨場感と情感がきちんと伝わって来る。そんな作風の作家だと思うのだが、この短編集はドロドロしている。それも男と女の隠微な性の部分が登場人物の人生を左右して、やりきれない読後感を残す。2013/04/17

らいら

0
常に薄暗く灰色で冷たく張り詰めた空気を保っている短編集。美しくまとめられた結末って大切だと思いました。2011/04/01

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