理系白書―この国を静かに支える人たち

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  • サイズ B6判/ページ数 311p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062117111
  • NDC分類 407
  • Cコード C0040

出版社内容情報

【この本をお薦めします!~紀伊國屋書店広島店・竹友】
 「理系人への応援歌」これがこの本のモチーフ。モノづくりで生きてきた日本経済を支えてきたのは主に理系の科学技術者。しかし実際は文系が主導してきた日本社会。そして子供の理科離れ…。そんな時ノーベル賞連続受賞というニュース。はたして理系人はどうなるのか。

内容説明

日本の高度成長を支えながらも、文系優位の社会でかすむ理系。深刻な科学離れが叫ばれるいま、その地位、報酬、研究、カルチャー、教育、結婚…すべてを浮き彫りにする。“文系の王国”日本で全く顧みられることのなかった「理系」の問題に初めて深く切り込んだ渾身のレポート。

目次

第1章 文系の王国
第2章 権利に目覚めた技術者たち
第3章 博士ってなに?
第4章 教育の現場から
第5章 理系カルチャー
第6章 女性研究者
第7章 失敗に学ぶ
第8章 変革を迫られる研究機関
第9章 研究とカネ
第10章 独創の方程式
第11章 文理融合

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yota

7
今は理系と文系の生涯賃金の差は、理系の方が上といわれているが、20年前まで文系の方がおよそ5000万円上であったことに驚き。文理を分けるべきではないとか、文系が日本社会を牛耳っているのが悪い、とは言わないが、日本が明治時代からたどってきた文理の壁やそれに関わる社会構造、そこから生じるであろう経済的損失の存在を自覚するにはいい薬である。世界的な研究者に対する待遇を理解するためにもおすすめ。2018/02/12

hiropon

4
読んだのが2002年版というのもあり、最新の話題ではありませんでしたが、日本社会の理系に対する考え方の問題をよく言い表していると思う。「日本は宝の持ち腐れ」とよく言われている。理系人間のアイディアを上手く活かせるような社会になるべきじゃないかと思う。これでは優秀な頭脳は南部さんのようにアメリカに帰化してしまうかもしれない。2011/02/06

めんたいキティ

2
理系、とくに研究者の現状についてよくまとめられていた。最近は、韓国が日本の研究をもとにいちはやく製品に応用しているというニュースもよく聞く。産学官の連携のうまい取り方は今後も課題なんだろうと思う。2011/01/27

sigdfeco

2
この本から約10年経ってるけど、現場の状況は改善されているんだろうか2010/04/02

み ぜ

1
もっと多くの理系の人間が日本のトップに立つべきだが、理系の人間がもっと研究一筋になる環境も必要で…… ぐぬぬ2012/01/31

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