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終戦のローレライ〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 597p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062115292
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

「国家の切腹を断行する」南方戦線で地獄を見た男の、血塗られた終戦工作。命がけで否と答えるべく、その潜水艦は行動を起こす。耐えてくれ、ローレライ。おれたち大人が始めたしょうもない戦争の痛みを全身で受け止めて、行く道を示してくれ。この世界の戦をあまねく鎮めるために。いつか、悲鳴の聞こえない海を取り戻すために―。どの世代にも描き得なかった“あの戦争”がここに。はるかな地平に到達した著者、待望の書下ろし超大作。

著者等紹介

福井晴敏[フクイハルトシ]
1968年東京都生まれ。千葉商科大学中退。1998年、『Twelve Y.O.』で第四十四回江戸川乱歩賞を受賞し小説家デビュー。1999年刊行の『亡国のイージス』で日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞、大薮春彦賞をトリプル受賞した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koba

113
★★★☆☆2015/04/16

名古屋ケムンパス

69
全くもって重厚でした。主人公折笠征人が戦利潜水艦《伊507》に乗り込む様子を描いた第1章が昭和20年7月23日に始まり、《伊507》から切り離された潜航艇《ナーバル》が征人とパウラを乗せて九州宮崎の海岸に辿り着いた終戦の日(8月15日)の直後を描いたのは第5章です。たった3週間余りの彼らの物語に1,000頁が割かれて濃密です。敗戦を見詰める視座を単なる軍隊批判に止めるのでなく、日本人の再生の礎として捉え直そうと試みる著者の意気込みは読者の胸を射抜きます。もう唱歌「椰子の実」を涙なしに歌うことは敵いません。2017/01/26

ともくん

62
とにかく長い。 ただ、だらだらと長くなってる印象。 もう少し短くできなかったものか。 上巻は、勢いがあって面白かったが、下巻から勢いがなくなってしまった。 残念。2019/10/30

chiru

61
上下巻の総評です。個性あふれる隊員たちの成長の過程が素晴らしかった。ローレライの正体に興奮して、用なしになった海龍を敵船トリガーにぶつける荒っぽい戦闘シーンに興奮が止まらない。海龍って以前ニュースになった特攻潜水艦『海龍』と同じなのかな。孤独な戦いの果てに伊507と乗組員が迎えるラストに感動しました。★4.52017/12/14

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

59
終戦間際の日本。さらなる原爆投下を防ぐために奮闘する潜水艦の乗組員たち。SF色の強い潜水艦物。ドイツ軍から委譲された最新鋭の攻撃兵器「ローレライシステム」。そしてそれを操る美少女パメラの設定など。ややオタク向け、二次元が好きな方向けのお話しながら、面白かったです。私はこういうの好きですねえ。上下巻とボリュームありますが、一気に楽しめます。実写版で映画にもなったようですが、この設定がダメーという人もいたのでは?アニメにすればよかったのに。★★★★

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