半落ち

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  • サイズ B6判/ページ数 297p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062114394
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

「人間五十年」―請われて妻を殺した警察官は、死を覚悟していた。全面的に容疑を認めているが、犯行後二日間の空白については口を割らない「半落ち」状態。男が命より大切に守ろうとするものとは何なのか。感涙の犯罪ミステリー。

著者等紹介

横山秀夫[ヨコヤマヒデオ]
昭和32年、東京生まれ。国際商科大学卒。上毛新聞社に勤務後、フリーライターとなる。平成3年『ルパンの消息』が第9回サントリーミステリー大賞佳作に。平成10年『陰の季節』で第5回松本清張賞受賞。同12年『動機』で第53回日本推理作家協会賞短篇部門賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

120
妻を殺した梶聡一郎の事件後の謎の二日間を 追った警察小説である。この事件に 関わる警察・検事・新聞記者・弁護士・ 裁判官・刑務官…各々の視点で 梶聡一郎の 事件が語られる。 最後に明かされた 二日間の真実とは 何だったのか? 人間の業のようなものが滲む 警察小説だった。2023/08/22

おいしゃん

119
横山秀夫の短編は面白い。そして、その短編が繋がり合い、半落ちした容疑者に迫っていくのがこの作品。要するに、とても完成度が高い。読みやすいし、先も気になるしで、300ページとは思えないほど、あっという間に読了。2015/07/29

とも

102
人を殺しているのに、関わった人の人生、大切にしていたものまで変えてしまう。 そんな生き方をするのは難しいかもしれないが、 私も死ぬまでに一つぐらいは自慢話を持っていたい。 2021/08/26

takaC

98
文庫では既読ながら単行本は初読。初めてこれを読んだ時は衝撃的だったことは覚えている。2018/12/07

nakanaka

96
久しぶりの再読になります。この人の警察モノはやっぱり面白い。横山秀夫さんが凄い小説家だと改めて気付かされます。逮捕から刑務所への収監までの流れも分かり易く描かれていますし、そこまでの過程で携わる職業人にもそれぞれスポットがあたっていてなかなか無い構成の作品です。特に警察と検察の攻防が手に汗握る展開で熱くなります。また梶のような場合の嘱託殺人が果たして善なのか悪なのかも考えさせられました。難しい問題です。例によって、改めて映画を観たくなりました。2017/02/08

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