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死都日本

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  • サイズ B6判/ページ数 520p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062113663
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

我々は今、地球システムのなかに新たな構成要素として、人間圏を作って生きている。そんな我々の一年を地球時間に換算すれば、1万~10万年に相当する。では、そんな時空スケールで日本列島の人間圏を考えたら、我々は何処へ行くのか?それが本書のテーマだ。『日本沈没』以来久々の、日本の作家にしか書けないクライシスノベルの登場。第26回メフィスト賞受賞作。

著者等紹介

石黒耀[イシグロアキラ]
1954年、広島県生まれ。勤務医。第二六回メフィスト賞を受賞した『死都日本』が処女作
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中玉ケビン砂糖

42
長いけどこれはイッキ読み推奨。メフィスト賞が送り出した数少ない収穫のひとつ。代々木公園でアジ演説するより、説得力があって恐ろしい、歯ごたえ十分の代物。この小説の出版を契機に、火山学者のお歴々が緊急シンポジウムを開催することになったほどの怪作だ。先だっての事件もあり、今日本が最も憂慮すべきは、津波よりも土砂災害よりも原発よりもまず火山なのではないか。嫌でもそう思わせてしまうのがすごい。2014/11/07

あっちゃん

32
ここに来て、地震や噴火のニュースが流れていますが、絵空事じゃないリアルでもあるパニック巨編!主人公だと思われる男2人の脱出救出劇がハラハラ!古事記とかを引用した説も面白い講演を聞いているようでナルホド( ̄▽ ̄)2020/12/29

色々甚平

16
火山活動を中心としながら天災が九州の霧島で起こり、日本の半分がほぼ壊滅状態に陥る、数百万人の人々が死亡する中で、火山学者たちや政治家、アメリカ政府の対応などの群像劇になっている。日本神話の神々を火山として捉える仮説を急に考え始めるので、妙な感じになるのですが終盤でその意味を納得。天災についての被害も宛ら、日本もとい国民として何か改めて考えさせられる話も出てくる。アメリカ政府からみた日本とかね。火山灰などの被害は計り知れないの破壊力があり、読んでいると冗談で済まないかもな、と思いゾッとしてしまう一作だった。2015/08/06

たいぱぱ

14
良い意味でも、悪い意味でもハリウッド大作を見ている感じだった。南九州の火山帯が破局的噴火を起こし、日本が滅亡の危機に陥る。ラスト100ページの世界との駆け引きが面白い。古事記や黙示録の記述が、火山の記述だというのは何だか納得してしまう。悪い意味でのハリウッド的ラストが死者を冒涜しているように感じで、ちょっと残念。2016/10/17

ペトロトキシン

12
同じ災害小説でも、高嶋哲夫の作品と比べるとエンターテイメント性は薄い。昔から「地震、雷、火事、親父」と言われていたので、地震が一番怖いのかと思っていた。しかし、地震が局所的な被害なのに対して、火山の噴火が全世界的に被害を及ぼすことを知り、本当に怖くなった。日本人が目指してきた戦後の復興は、実は自然をいじめ抜く歪な形の復興ではなかったのか?2012/02/09

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