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阿部和重対談集

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  • サイズ B6判/ページ数 386p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062111850
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

文学、映画、音楽、アート、ネット…。デビュー10年、阿部和重が見つめてきたものとは。数々の才能と繰り広げられる言葉から浮き彫りとなる、その創作の源流。

目次

高橋源一郎―あたらしいぞ私達は。
保坂和志―小説家の思考
赤坂真理―ライド・オン・ザ・ロマンス・カー
浅野忠信―映画に愛されてしまった俳優
福永信―文学と不況と阿部和重以降
保坂和志―現代小説の方法
高橋源一郎―世界は向こう側にある
加藤典洋―小説の明るい未来
榎本俊二&相川博昭―アベカズシゲの野望2004
桐野夏生―無情で酷薄で邪悪で…
東浩紀&法月綸太郎―形式と分身とメタフィクション 記号化されたリアル
蓮実重彦―形式主義の強みと怖さをめぐって
角田光代―受賞記念対談
特別収録インタビュー 聞き手 佐々木敦―ポスト・ネット時代の文学

著者等紹介

阿部和重[アベカズシゲ]
1968年生まれ。小説家。『アメリカの夜』で第37回群像新人文学賞を受賞しデビュー。その後、『無情の世界』で第21回野間文芸新人賞を、『シンセミア』では第15回伊藤整文学賞、第58回毎日出版文化賞をダブル受賞し、『グランド・フィナーレ』で第132回芥川賞を受賞した
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

踊る猫

20
阿部和重という人とその作品は、もちろん頭脳派なところはあるのだけれど、そんな彼の計算を超えたところで小説が面白くなっているという側面もあるのだと思う。蓮實重彦や保坂和志、高橋源一郎や佐々木敦といった豪華ゲストを迎えたこの対談集でも、むしろゲストが阿部和重の世界をディープに堪能し、そこから引き出せた分析を語っているという感じで阿部和重がそのラッシュに気圧されているかな、というところもある。阿部は個人的には単純にエンターテイメント的に面白いと思って読んでいた作家なのだが、そんな「深さ」に誘惑されるのが羨ましい2019/08/26

スミス市松

11
『シンセミア』~『グランド・フィナーレ』芥川賞受賞頃迄。形式主義者である著者が『シンセミア』という怪作を通じて〈物語〉に接近していった時期であり、例えばこれが最初期の〈形式〉に陶酔していた時期であれば語る内容もずいぶん違っていたのではないかと思う。対談相手は高橋源一郎、保坂和志、蓮實重彦から、浅野忠信や漫画家の榎本俊二など多岐にわたる。角田光代の笑い声が印象的。『グランド・フィナーレ』は未読なので、そろそろ一連の神町サーガ第二章に手をつけても良いのかもしれない。『アブストラクトなゆーわく』、私は好きです。2014/02/08

ミツ

8
高橋源一郎、保坂和志、蓮實重彦など97年から05年までの11の対談及び鼎談と佐々木敦による特別インタビューを収録。 本人自ら「打てば響くタイプ」と言うように真面目でカタいものからゆるく軽いものまで、相手によって色々な内容の話が引き出され、作家としてだけではなく人としての阿部和重という人物の魅力を様々な角度から知ることの出来る、万華鏡のような一冊。 帯にはファースト対談集と銘打たれており、今後のセカンド対談集に期待である。2010/11/02

くらたさかな

4
阿部和重について研究したい人は必携。阿部和重は不思議な作家で、対談相手によって引き出される話というものが全然異なる。欲望を映し出す鏡のような。なので、対談相手について詳しく知りたい人も読んで欲しい2009/11/24

jackgingereric

3
内容が難しくてよく理解できなかったが、どのように彼の小説が執筆されているのかをある程度感じることができた。2014/02/12

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