内容説明
「十数戸の家々がひっそりと肩を寄せ合うようにして、ひとつの部落をつくっていた」「むかし、ある所にアイヌ人の酋長がありました」「群盲、竹下を撫でて出なかった怪情報の噴出」なぜ!?これらは差別表現なのか。
目次
第1部 マスメディアの現状(過剰な自主規制と混乱;コミックにおける描きかえ;作品中の「会話」と差別語;辞典に収録されていない差別語;トラブルへの対処)
第2部 差別表現か否かを検証する(判断がむずかしい「狂」「盲」;時代小説と差別表現;こころと身体の障害差別に関連した表現;被差別部落差別に関連した表現;在日コリアン差別に関連した表現;と場差別に関連した表現;少数民族差別に関連した表現;職業差別に関連した表現;同性愛差別に関連した表現;判断が大きく分かれそうな表現)
著者等紹介
西尾秀和[ニシオヒデカズ]
前講談社法務部長。1938年東京都に生まれる。青山学院大学文学部英米文学科を卒業後、婦人画報社(現アシェット婦人画報社)を経て講談社に入社。雑誌・書籍の編集に携わった後、法務部長として訴訟問題、人権・差別問題に取り組む。この間、日本雑誌協会(編集倫理委員会、人権小委員会)、日本書籍出版協会(出版の自由と責任委員会)、マスコミ倫理懇談会全国協議会、マスコミと公共性研究会、出版・人種差別問題懇談会、民族差別と表現に関する研究会などにかかわる。’99年退社。現在は映倫青少年映画審議会委員、レコード協会レコード制作基準倫理委員会委員などを務める
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