タリバン―イスラム原理主義の戦士たち

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  • サイズ B6判/ページ数 417p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062102551
  • NDC分類 302.262
  • Cコード C0022

内容説明

世界で初めて明かす「超過激集団」の謎。大物テロリストと極端なイスラム原理主義を結ぶアフガン回廊のミステリー。

目次

第1部 タリバン、突然の登場(アフガニスタンの聖なる戦士たち;カンダハル1994年―タリバンの誕生;ヘラート1995年―歴史都市での戦い;カブール1996年―信仰者の司令官 ほか)
第2部 イスラムとタリバン(挑戦するイスラム―タリバンの新スタイル原理主義;秘密社会―タリバンの政治、軍事組織;消えた性―女性、子どもたち、そしてタリバンの文化;麻薬とタリバンの経済 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

37
民族、宗派の違いを浮き立たせた国内政治の腐敗・空白。そしてそこにつけ込む周辺各国。結果、蔑ろにされ続ける国民という図式。タリバンが成り立つ土壌は、皮肉な結果とも言える。原点である「タリブ」が救いを求めた時点が、数少ない”洗浄”機会だったのかもしれない。一方、対照的なUSの”ぶれ”と、パキスタンの”自爆”。カネが国家と人を狂わせる!民族・派閥の自治権確立による人権保護も、大国と周辺国を含めた世界的な一貫性が前提条件。矛盾が渦巻く中で燻り続ける火種が消える日が来るのを祈るのみ・・・。2015/09/27

可兒

6
同時多発テロ以前に、今の時代を予見した良著。タリバン発祥の地パキスタンだからこそと言えばそれまでだが、地元の民間人が予見しえたことを先進国が予想できなかったという点が、日本はじめ先進国の西アジア無視を物語っていると思う。ちなみに今では敵視なので、どっちにしろ笑うべき、および耳が痛い状況だが2010/01/29

にゅ

5
パキスタン人の著者が、自身の長年に渡るアフガニスタンの取材をまとめた名著。第一次タリバン政権の様子が事細かに解説されており、現在の第二次政権と比較すると、違う部分、共通する部分がそれぞれ分かり面白い。アフガニスタンを理解する上で重要なイラン、パキ、サウジ、米ロなどの国もかなり追いかけており、どの国がどういった背景でタリバンor反タリバン勢力を支援していたのかがよく分かる。特に天然ガスのパイプライン敷設をめぐる各国の動きや思惑等は感動的な程詳細に書かれており、アフガン抜きにあの地域を理解する上でも役に立つ。2023/09/08

がんぞ

4
著者がパキスタン人イスラム教徒だけに、タリバンの(統治地域への)超厳格主義、(海外との)非妥協性がイスラムの本来の教えではないことは何度も強調されている。指導者はイスラム教徒には近寄り難くはなく、決断は独裁でなく合議制。アフガニスタンがソ連の勢力圏に入った’60年代末から独裁が部族社会に打撃を与えていたが、ソ連崩壊で崩壊した秩序=割拠する軍事勢力に救世主のように現れた学生組織を母体とする集団が連戦連勝でモダン武器=戦闘機、ミサイルなども分捕った。しかし政治方針は女性の就業禁止・外出自粛、公務員は自部族など2015/01/24

moleskine_note

4
少し古い本で久しぶりにハードカバーを中古で購入。タリバンについて名前以外ほとんど知らない状態だったので読んでみた。2014/09/12

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