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ただマイヨ・ジョーヌのためでなく

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  • サイズ B6判/ページ数 356p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062102452
  • NDC分類 786.5
  • Cコード C0098

内容説明

人生は、ときに残酷だけれどそれでも人は生きる、鮮やかに。世界一の自転車選手を25歳で襲った悲劇―睾丸癌。癌はすでに肺と脳にも転移していた。生存率は20%以下。長くつらい闘病生活に勝ったものの、彼はすべてを失った。生きる意味すら忘れた彼を励ましたのは、まわりにいたすばらしい人々だった。優秀な癌科医、看護婦、友人たち、そして母親。生涯の伴侶とも巡り合い、再び自転車に乗ることを決意する。彼は見事に再生した。精子バンクに預けておいた最後の精子で、あきらめかけていた子供もできた。そして、彼は地上でもっとも過酷な、ツール・ド・フランスで奇跡の復活優勝を遂げる―。

目次

第1章 二人の僕
第2章 スタートライン
第3章 一人では勝てない
第4章 悪い知らせ
第5章 癌との対話
第6章 化学療法(キーモ)との闘い
第7章 キーク
第8章 真の復活
第9章 ツール・ド・フランス
第10章 シリアル・ボックス

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きむこ

84
ランスアームストロングは私がロードレースファンになる前の人物なので、『ツール7連覇→ドーピングで永久追放、今は何やら好き勝手に喋る解説者』というイメージと知識しかなかった。だから自転車の話より、睾丸癌で脳まで侵されながらも復活したことの方が新鮮にびっくりした。負けん気強くて自分の思い通りに突き進む不屈の精神は周りの人が大変だったろうけれど、だからこそ癌もツールもやっつけたんだろうと思ったが、後半に癌に対する不安定な精神状態の片鱗が見えていたので複雑な想いで読み終えた。2021/02/14

ドナルド@灯れ松明の火

17
若くしてツールドフランスで優勝する迄の若くがむしゃらで何事にも闘いを挑み勝ってきた人生。突然睾丸癌から肺と脳への転移が見つかり一気に絶望の淵に追いやられるが不屈の精神で手術2回と抗がん剤4クールを副作用でのたうちながら乗り越える。そして社会復帰をする際の再発への恐れ、目的喪失感等が包み隠さず書かれている。癌経験者として痛い程わかる。その後体調と折り合いながら猛練習を重ね1999年に再挑戦したツールドフランスで総合優勝を遂げる。保存しておいた精子バンクから男の子を授かるまでの話も感動する。何度も目が潤んだ。2011/11/23

CherryBlue

14
「サクリファイス」読後に、ロードレースの世界で頂点に立った方の自伝という事で手にとりました。簡単に影響される私は単純です。ロードレースの話というよりは闘病記です。生存確率が小さい状況に関わらず、最大限の努力を行いガンを克服した。その後マイヨジョーヌ獲得までの半生を振り返っておられますが、かっこつけることなく等身大の自分を語られておりそこがまた好感持てた。2011/04/07

もんちゃん

11
癌との戦い。そしてツール・ド・フランスの総合優勝までの記録。 タイトル剥奪のニュースで彼の事を知ってから読んだので、ちょっと複雑な気持ちも有りつつ読んだのですが… それでも癌に負けない精神力・ツールを走り切った実力は尊敬します。でも、私の中で一番すごい!と思ったのは奥さんのキークかな。2012/11/21

KAKAPO

9
今中大介さんの本を読んで、ロードレースには走っていた人でなければ、伝えられない世界があると感じた。今中さんは、エースの超人的な体力とスキルの凄さを客観的に、そしてアシストという仕事の素晴らしさをアシストという仕事に誇りをもって取り組んでいた人だからこそ書ける視点で見せてくれた。だから今度は、エースが書いた本が読みたくなった。癌に侵され心身ともに傷つき、不屈の精神力で復活したスーパーヒーローの本が読みたくなった。ランスは、強さとともに人間らしい弱さを持つ人だった。読者が自分を見つめ直す機会を与えてくれた。2007/11/06

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