勝負の分かれ目―メディアの生き残りに賭けた男たちの物語

勝負の分かれ目―メディアの生き残りに賭けた男たちの物語

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  • サイズ B6判/ページ数 558p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062099622
  • NDC分類 070.2
  • Cコード C0095

内容説明

1997年夏、タイのバーツの暴落に始まったアジア通貨危機は世界を席巻する。その影には市場と情報をあわせ持つ金融情報産業「ロイター」の姿があった。1960年代、証券取引所のコンピュータ化に始まった資本主義の変容は、潰れかかった通信社に黄金郷への扉を開けた。同じ頃、日本でも「日本経済新聞」と「時事通信」が、この黄金郷への道を歩き始める。イギリスの潰れかかった通信社で30年前に始まり、アメリカの新聞社、日本の通信社、新聞社を巻き込んで70年代に花開き、80年代の激しい国際競争を経て、世界を変えたジャーナリズムとコンピュータと金融の大きな変化の波。そのなかで生まれたもの、喪われたものは何だったのか―。

目次

潰れかかった通信社
取引所とコンピュータ
黄金郷(エルドラド)へ
国士
筆剣一如
同盟解体
強者連合
独裁と密告
退場する将軍
漂う通貨〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

turutaka

2
「2050年のメディア」が面白かったので、こちらも。経済ニュースが我々の生活と密着していく過程を金融の歴史とそれを取り巻く通信社、新聞社の内部事情を絡めて描いていく。ロイター、ブルームバーグが強い意志とある意味でプライドをかなぐり捨てて経済情報を金に替えようとするのに対して、日本の通信社と新聞社は内部の権力争い、または護送船団方式のぬるま湯につかる様は目眩を覚える。そしてその時代を過ごした「老人」達はバブル崩壊後の惨状に対して責任をとらずに死んでいく、残されたものはやりきれない。繰り返し読みたい本。2021/01/31

kitakama633

1
全編、面白い、興味深い内容ではあったが、著者が何を伝えたかったのか、分からん。2021/01/08

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