内容説明
集団暴行を受けて息子を殺された両親が、無念さを乗り越えて真相究明に立ち上がった。「少年法」という聖域。加害者の人権ばかりが強調される矛盾した現状を鋭くえぐるノンフィクション。
目次
序章 父よ母よ息子よ
第1章 隠された現場
第2章 この世の修羅
第3章 逃走と死と
第4章 親である罪
第5章 終わりなき喪
終章 知られざるまま
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃびたん
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★★★☆☆2015/07/29
piyo
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良く取材されていると感じた。特に加害者の親たちが、自分の子どもにどう向き合うのか、という点について。自分の子どもは悪くない,今後の人生がダメになるからもう騒がないでと話す加害者の親たち…。人を殺したとしても、我が子だったらかわいいのか。護ってあげたいと思うのか。加害者の親の反応に恐怖したけど、加害者自身の「反省文」にはもっと驚愕した。揃いも揃って「みんなに迷惑をかけた。これからはよく生きていきたい」みたいなことが書かれていてショックだった。今後の人生??そんなものがあると本当に思っているのか。 2011/06/22
きら
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1994年6月、一人の少年が殺された。彼を死に追いやったのは、8人もの人間から受けた集団暴行。その日、その場所で一体何が起こったのか。被害者の親だけでなく、加害者側の親たちにも果敢に取材し、真相を追ったルポタージュ。加害者がクズなら加害者の親もクズだし、警察は頼りにならず、少年法は穴だらけ。その結果として、人を殺しておきながらのうのうと生きていられる屑の話を聞くのは本当に気分が悪い。絶対更生の余地ないよ、特に主犯の奴。残された被害者の家族のことを考えると辛い。2010/11/20
koishikawa85
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日垣氏の仕事が丁寧だった時代の作品。加害者の家族からもきちんと取材しているのがすごい。加害者親子の口裏合わせなんて、どうやって裏をとったのだろう。2010/07/02
鈴と空
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2006年以前