内容説明
豪華客船はなぜ沈められたのか。昭和20年、弥勒丸は嵐の台湾海峡に沈んだ。2300人の命と金塊を積んだまま。総統の密使は喪われた恋人たちに引き揚げを迫った。人間の誇りと勇気を問う長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
46
★★★★久しぶりの浅田次郎だが、まぁすごい作家であることを思い出した。兎に角重厚でありながら、とはいえかしこまった文学小説ではなく、面白いのである。ページが進む、途中で止められない。下巻に期待。2015/10/12
ちゃんみー
38
上巻の最後になってようやくこの先の展開が気になってました。2015/02/11
林 一歩
20
著者のあざとさを理解しつつも読む都度深い感銘を覚える、とても好きな作品です。2013/04/06
Totchang
9
シェエラザードは千夜一夜物語を語って聞かせた女性の名前ですが、上巻ではまだその意味がわかっていません。豪華客船を貨物船に艤装した弥勒丸は、シンガポールへ向かうようです。1819年に英国の商館が建設され1826年に英国の植民地となったシンガポール。1942年には日本陸軍の軍政がひかれ昭南島と称するようにしたそうですが、あまり普及はしなかったようです。1965年に都市国家として独立したシンガポール、この先どのように関わってくるのでしょうか。2019/08/14
こーこ
8
友人に紹介してもらい、手に取った本。読書時間を上手く作ることができず、このボリュームの本を避けていた。2015/03/21