女房が宇宙を飛んだ

向井 万起男【著】

講談社（1998/09発売）

• サイズ B6判／ページ数 291p／高さ 20cm
• 商品コード 9784062093156
• NDC分類 538.9
• Cコード C0076

出版社内容情報

まもなく、向井千秋さんが二度目の宇宙飛行に出る。向井さんの結婚相手、向井万起男さんの『女房が宇宙を飛んだ』（講談社一六〇〇円）が最近出た。これが面白い。前作『君について行こう――女房は宇宙をめざした』（一九九五年 講談社 一七四八円）も面白かったが、これはそれ以上に面白い。前作は、彼女との出会い、結婚から九四年七月の打ち上げまで。今回は九四年のフライトそのものについてである．．．．．。（立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』237頁、より）

内容説明

’９４年夏、向井千秋は宇宙の旅で何を見たのか？壮大なスケールで展開するユーモアとロマンあふれる人間讃歌。女房は宇宙で単身赴任中、地上から熱烈エールを送る夫のマキオ…。ベストセラー『君について行こう』に続く、待望の書。

目次

秒速８キロメートル
ケーブルテレビ
キュウリとナス
湯たんぽ
ビハインド
ミッション・コントロール・センター
秘密回線
天井歩き
世界の女性宇宙飛行士たち
世界記録〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[遥かなる想い]

日本初の女性飛行士　向井千秋さんの夫の 手記である。あまり知らなかった宇宙飛行士の風景が闊達に描かれて面白い。 宇宙飛行をしている女房への視線が暖かく、 ユーモア溢れるのが楽しい。 等身大の向井千秋が夫の視点で語られる 新鮮で　楽しい作品だった。

2023/05/10

[honyomuhito]

なぜ今時この本を読んでいるのかというと、先日人と話していて「昔、職場の後ろにあった慶應大学病院の女性の医者が宇宙飛行士になってね」と言われ、そんなとなりの家のみっちゃんがお嫁にいったみたいに宇宙飛行士のこと話すことってある?!と面白がっていたら、その夫である著者の書いた本が面白いと続き、これは読むしかないなと思った次第なのである。著者は日本人女性初の宇宙飛行士、向井千秋さんの夫で病理学者。宇宙飛行士オタクである向井万起男氏。https://chirakattahondana.com/女房が宇宙を飛んだ/

2019/03/17

[ふーりん]

図書館で何気なく手にした本。 日本人初の女性宇宙飛行士である向井千秋さんの夫が、スペースシャトルで宇宙へ飛びたった妻と自分の事を書いている。よりリアルな宇宙飛行士の機内でのやり取りや家族の日常が楽しく描かれている。マキオちゃんの顔写真があまりに漫画ちっくで表紙のイラストそっくり。チアキちゃんの重力を感じる行動に、不思議と納得してしまった。スペースシャトルの移動がジャンボジェット機に乗せるというのでネットで見ると本当にシャトルがおんぶされているたくさんの画像が出てきたし、知らないことだらけで面白かった。

2024/01/05

[ぐるぐる244]

偶然手に取った（そしてとても面白かった）「ハードボイルドに生きるのだ」から遡って、これが万起男ちゃんの最初のエッセイかと思いきや違った！宇宙から見た地球の美しさについて聞かれるのに飽き飽き、というのは納得。なかなか本人は言えないだろうから万起男ちゃんが書いてくれてよかった。あと、スペースシャトルが軌道に乗るまでの説明、ジェットコースターですらダメな私は読んでるだけでめまいがした。

2019/02/26

[yama1000]

我々庶民が体験することのない世界の一端を、知ることができて面白い。そして何よりも読みやすい。でも、最高によかったのは会話も素敵なこの夫婦です。

2023/01/08