泣きの銀次

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泣きの銀次

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  • サイズ B6判/ページ数 274p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062089357
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

妹殺害の真犯人を追って十年、色男・銀次の岡っ引き稼業と恋の道行き。注目の新進女流時代小説作家、初の書下ろし長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

56
面白かったです。 猟奇的に妹が殺され、犯人をあげるために岡っ引きとなった銀次。 小間物問屋の主を弟に譲り、裏長屋で時間を追いかける日々だったのが、隠居した父、坂本屋の主も弟夫婦が殺され、坂本屋に戻りつつ、岡っ引きも続ける。 坂本屋に戻った事で、いいかわした坂本屋の女中お芳が釣り合わぬと誤解して行方不明となる。 世間や母親達の偏見をものともせず、お芳を一途に嫁にと頑張った銀次さんは偉い。 猟奇的な殺人も無事解決。 続編があるので、続けて読みます。2015/11/16

さなごん

28
お芳とどうなるのか気が気ではなかった。ハッピーエンドでよかった。殺人犯の正体が怖かった。シリーズものなのね。次も読もう。2015/12/02

星落秋風五丈原

7
主人公の銀次の設定がいい。もとは小間物問屋坂本屋の長男だったが、妹が非業の死を遂げてからその犯人を捕まえるために岡っ引きになった変わり種。かつては吉原細見と首っ引きで、遊女の品定めをしていっぱしの通人を気取っていた。脇を固める登場人物もまた、うまく書き込まれている。もと深川の料理屋平清で修業した下っ引きの政吉、銀次を陰日なたなく支える実家の坂本屋の番頭卯之助、北町同心・表勘兵衛と息子の慎之介、幼馴染で湯屋の音松、老岡っ引き弥助とその娘で坂本屋で働くお芳など、いずれも個性的である。2001/05/02

ころも

5
予備知識なく読んだら警察小説だった。表紙を見れば銀次が十手を持っているわけで、わかりそうなものだけども。いや、そもそも時代は江戸だけども。主人公が岡っ引きだからかどうか、銀次とともに江戸の町や人々を見て回ったような感覚を得た。江戸の人たちのリアルな生活を垣間見ることができたような気がする。そして、当たり前のような平穏な日々がいつ失われるかわからない、それについては現在でも江戸時代でも同じか。2018/11/22

みかりん

4
大店の小間物問屋の長男の銀次。妹を殺されたことから 真犯人を見つけるために岡っ引きに。死人の顔を見ると大泣きしてしまう泣きの銀次。ハッピーエンドでよかったです。この2人お似合いですね。続編も読みたいです。2019/03/27

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