小説の快楽

小説の快楽

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062088626
  • NDC分類 901.3
  • Cコード C0095

内容説明

小説の快楽とは何か?読む=書く。メビウスの帯。現代文学を走り続ける作家の禁煙体験から「千円札小説論」まで。後藤文学の原点をあかす随筆集。

目次

1 分裂した楕円(禁煙について;手術記念日 ほか)
2 ジャンルの饗宴(ジャンルの饗宴;芥川とゴーゴリ ほか)
3 私のナムアミダブツ(不思議な感情;大阪の宿から ほか)
4 小説の快楽(小説の快楽;混血と分裂/日本近代文学における“私” ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハイザワ

2
混血=分裂という観点から、日本近代文学の出発点となった『浮雲』の文三の分裂性こそが近代日本の「普遍的な私」であったと捉え、自然主義勃興によって後景化した「喜劇としての近代」を生きる分裂的な「私」を軸に日本近代文学の読み直しを提唱した一節が特に面白かった。群像新人賞を受賞した阿部和重『アメリカの夜』の選評を読めたのも◯。ついでに書いておくと、後藤明生が入院中に点滴をしながらタバコを吸っていたという逸話が載っていてびっくり……2018/05/31

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