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蒼穹の昴〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 412p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062080392
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

落日の清朝には領土を分割せんと狙う列強の牙が迫っていた。科挙進士の友とも別れ、西太后の側近となった宦官の春児は、野望渦巻く紫禁城で権力をつかんでいった

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みゆ

88
下巻に入り、複雑な人間関係&謀略に頭がついて行かずギブアップ寸前。中盤の春児の新聞記者インタビューから盛り返し、終盤は怒涛の一気読みでした。列強に侵食され滅びんとする清王朝。歴史ロマンを感じました('∇^d)☆!!2020/04/20

藤枝梅安

49
登場人物が多く、フィクションとノンフィクションを巧みに織り交ぜた作者の腕がうなる。歴史の転換点を目撃したものとして中国駐在の外国人記者たちに語らせるところが上手いと思う。漢族と韃靼・満州族の水面下の争いに日本の薩長と会津のやむを得ない対立を絡めるところもサスガである。根底に流れるのは幼なじみの文秀と春雲・玲玲の兄妹が激動の清朝末期を生き抜く姿。施政者や国の名前が変わっても貧農は貧農のままであるという現実を鋭く指摘している。展開にやや無理があるが、「泣かせるツボ」をしっかり押さえているところが浅田さんだ。2010/09/14

にし

46
上巻とは雰囲気をガラリと変えて一気に近代化が進む中国史へ。漢人の英雄、李鴻章(プレジデントリー)に物語が食われてしまう。李公の史実と味付けされた物語が混ざり合い鳥肌が立つ。中国近代史に疎くても激動の時代に引きづりこまれ、どうこうもない状況に落とされる。革命だ維新だと人の血がたくさん流れるのはウンザリだが易き道難しき道どちらも困難なんだろう。もがきながらも時代は進んでゆく。蒼穹の空に昴を見つけるように。2014/08/11

ALATA

35
本棚本再読。清代が滅ぶ末期に権力闘争に明け暮れる文官達に春児と文秀の運命が翻弄されていく。 春児の「運命なんて、頑張りゃいくらだって変えられるんだ。なあ、少爺、だから生きてくれよ。おいらがやったみたいに、白太太のお告げを変えて見せてくれ」と、言葉が胸にしみる。伊藤博文、毛沢東、袁世凱など歴史上の人物が絡み、歴史にのうねりの中に流されていく文秀。日本へ流れてどうなるか気になる。それにしても改革派を一掃する権力者、西太后。流石です。★52011/02/23

ヨーイチ

30
コメントは大体甘めを自任しているが、これはイマイチ。理由を色々考える時間の方が長かった。チャイナの今を考えると、その前の国民政府、列強の介入、清朝の有り様とドンドン昔に行ってしまうのです。通常は「近代化を阻んだ勢力」として悪役のイメージが有る人達を描いているのは興味深いし面白かった。宦官のシステムは如何にもチャイナ的な発達を遂げていたみたいで驚くばかり。科挙制度も「前近代的な愚行」で片付けないで、大切なテーマになっている。如何せん題材が分散、大きすぎ、なおかつ西太后の見直しまで盛り込もうとは、無理し過ぎ。2016/06/25

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