内容説明
世界を支えているのは政治経済ばかりではない。現代文明はいやもおうもなく、科学技術に大きく依存している。そして、その科学技術の代表選手が現代では半導体であり、日本の技術者たちは、半導体の、ひいては世界のいまを支える大きな柱のひとつなのである。だが、彼らは表立って自分の業績を主張したりしない。ものづくりを通じて、無名のまま自己を表現して満足している。世間に注目されず、されたいとも思っていない、そんな地味な技術者たちを引っ張りだし、スポットライトをあてたのが本書である。
目次
第1部 電卓と時計(ロケット博士、ディズニーランドへ行く;怖いもの知らず;速い者が勝つとはかぎらない;患者が病院を乗っ取った;人目を忍んで)
第2部 ビデオカメラとシンセサイザー(ゴシップの好きな男;チップは歌う)
第3部 CDプレイヤーとプリンタ―自動車と照明(三人寄れば文殊の知恵;西沢先生、はじめまして;エジソンの終わり;まねをするのは恥だ;出すぎた杭は打たれない)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kiyoshi Utsugi
31
最初は、図書館でこの本を見つけた時には「チップ」ということで、半導体、トランジスタ、マイクロプロセッサの開発物語なのかなと思って借りてみたのですが違ってました。😅 それらを製品に組み込んだ人たちの物語で、日本人が大きく貢献してるということを10個ぐらいの例をあげて示してます。 ・電卓と時計 ・ビデオカメラとシンセサイザー ・CDプレイヤーとプリンタ 自動車と照明 結構日本人が頑張ってたんだと今更ながら驚かされました。日本人には元気を与えてくれますね。2021/11/17
テキィ
5
めちゃ熱。電子回路好きにははずせない一冊でした。2013/11/28