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村上龍映画小説集

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062076609
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

村上龍の『69』以後、’70年代のほろ苦い青春を描く。基地の街から出てきた東京は、ひどく退屈で、やるべきことは何も見つからなかった。麻薬とセックスと音楽に明け暮れた日々の中で、映画は強烈な魅力にあふれていた―。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

jjm

10
時系列としては『69』と『限りなく透明に近い…』の間に位置するが、『69』の明るいノリというよりは後者に近い短編集。性欲の強いヨウコが話の冒頭に必ず語られ、ドラッグの話が繰り返されるイメージ。本当にドラッグをやったことがない人がこんなに詳細に描写できるのかと思った。調べるとLSDもメスカリンも1970年に麻薬指定されたとあるので当時は非合法ではなかったのだろうか。私も好きなLed Zeppelinが文中に登場するが、大辞林第二版にはRed Zeppelinと誤植があるのを学生時代に見つけたことを思い出した2023/08/14

りえ

7
著者作品の『69』以後の物語。主人公が高校を卒業したあとの日々の生活を描いた短編集。ずっと前に一度読んだが、芸人のオードリー若林さんがお勧めした10冊のなかに含まれていて懐かしくて再読した。2015/08/01

Costa まさ

6
20歳前後。多くの人はその年代で出会った何か、音楽、映画、小説等々、+異性(恋愛!)から受けた影響を良くも悪くも、否応なしに生涯に渡って抱え込むのではないだろうか。 本作中、主人公が18~19歳の間に出会う多くの女性逹の内でも特に印象的だった3名、「レイコ」「ヨウコ」「キミコ」。「レイコ」からは与えるものとしての優しさを、「ヨウコ」からは損得勘定の無い救いを、「キミコ」からは……。憎悪、嫌悪、逃避、そんな言葉でしか表せない「キミコ」との出会いによって作家として生きる事になったのではないか?ね、龍さん。 2019/06/13

nayunayu

6
若さゆえ…なんだけど、エネルギーが溢れてる感じ(決していい方向ではないし、理解できない部分も多い)が、懐かしくもあり、共通する所はほとんどないのに共感もあり。12編の短編集で、それぞれに映画と音楽が織り混ざっていて、それを見たり聴いたりした事があるならば、もっと楽しめるのかも…と思った。個人的に一番印象に残ってるのは、最後のワイルド・エンジェルでヨウコが言う「時間が自分を攻撃してくる」と「用事のない生き方をする人」という言葉。混沌とした思いや過ごし方を、こんな風に表現できる思考が持ちたいなぁ。2017/01/25

白猫の単語

4
ブルーのレイコ、オキナワ、ヨシヤマ達が登場。ああ、こうやって出会った人達だったんだ。ヤザキの純粋さや機智、ユーモアがドラッグや性的な描写をも不潔に感じさせない。むしろ清潔で心地よい読後感に大満足。両親に認められて育った人はどんな状況にあっても自分を信じることができるんだなぁ。学校にも通わずぷらぷらしていた20歳前のヤザキに既に将来性を見出していたヨウコとキミコはえらい。、というか既に大人物の風格があったのであろうヤザキがすごい。2015/09/07

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