内容説明
リストラ・政権交代・大震災…一切関係なしの呆れた別世界。現役課長がクビを覚悟で書き下ろし。何回きいても信じられない「世は我のもの」「行革ってなんのこと」の官僚社会の内幕。
目次
第1章 お仕置がはじまった
第2章 たった独りの闘い
第3章 「ご法度」社会の表と裏
第4章 官僚パワーの真髄
第5章 お役所ムラの異文化恐怖症
第6章 お役所仕事は「芸術」だ
第7章 鉄則は「ムダと我慢」
終章 お役所は誰のためにあるのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アルクシ・ガイ
4
痛快です。役所といわず企業でも似たり寄ったりですから。上がった消費税は、こんな「空回り」のために宙に消えていくのだろうな。2015/10/19
k2jp
2
『お役所の掟』の続編。第5章『お役所ムラの異文化恐怖症』、第6章『お役所仕事は「芸術」だ』は必読。4日もかける挨拶回りやお見送りの義などの費用対効果の低い形式美や、審議会の先生方を御用学者に調教するための研究費の使い方や、誘導した審議会の答申を外圧のように使う方法や、審議会のシナリオ・振り付け・根回しの実態(どうりで中継や公開に消極的なわけだ)等、不都合な真実満載。伊丹十三氏の特別寄稿で戦後の公務員制度を振り返り「国民は官僚の行政に対して不満を持ったとしてもそれに対して異議を唱える手続きを持たない」確かに2012/01/30
ELW
0
掟を読んでずっと気になっていたのを読了。やはり懲戒免職で、しかも数年後には亡くなっているんですね。GHQの公務員改革で決まった内容が棚上げされて日の目を見なかった話を読んだ憶えもあります。『日本権力構造の謎』を読んでおいてよかった。2016/01/01
みる
0
筆者はアメリカのミネソタ州立大学、コーネル大学の医学部のレジデントを経て海外で10年ほど過ごした後に厚生省に入る。お役所では意見を言うことをあまりよしとせず前例や全体での決定、形式的儀礼的なものが重視されていて一個人の意見は排除される。国家公務員を考えている自分にとってはお役所の現場がどのようになっているかを知ると共に、もし国家公務員になればどのようにしてやっていくか、如何に意見を言っていくのか、さらに他に自分の進める道はないのかなど、今後の進路や目標、人生設計を考える上で大いに参考になった。2013/06/05
surudake minakotei
0
出版されて話題になっている頃読みました。宮本さんの孤軍奮闘ぶりに感情移入して、拍手を送りながら読んでました。 一度でいいから朝まで一緒に飲みたかったです。 宮本さんの思考は完全なる合理主義の欧米人ですね。