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快楽殺人の心理―FBI心理分析官のノートより

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  • サイズ B6判/ページ数 286,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062073714
  • NDC分類 326.34
  • Cコード C0095

内容説明

犯罪学者を悩ませ続けてきたテーマのひとつが快楽殺人である。殺人が快楽となり得るのはなぜか。いかなる成育状況が性と死とを結びつけるのか。その鍵は「支配の空想」であると著者はいう。本書は犯罪学の専門書でありながら、第一級のミステリーとして読むこともできるだろう。

目次

1 快楽殺人者はどのように育つのか
2 殺人にとりつかれた人々
3 「人を殺す」ということ
4 殺したあとの行動
5 なぜ快楽殺人は起きるのか―殺人者ウォーレンの場合
6 秩序型殺人者と無秩序型殺人者
7 プロファイリング
8 殺人者とのインタビュー
9 殺人者たち

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

66
元FBI心理分析官、ロバート・K・レスラーによる「快楽殺人」に潜む心理が解き明かされ、鍵となる「支配の空想」について書かれている。主観の入った大袈裟なノンフィクションルポとは違って、快楽殺人に至った人間の子ども時代、空想世界との関係、犯行の段取りとその後の行動について、とてもわかりやすく解説されており納得できる部分が多かった。中でも注目したのは秩序型と無秩序型の殺人者の特徴や犯行現場の特性の比較と、殺人者への高度なテクニックが必要とされるインタビュー。会話から真実をどう引き出すのか、とても興味深く読んだ。2013/05/24

とろこ

36
36人の殺人者にインタビューして書かれた本。被害者は118名にのぼる。犯罪心理学的には仕方ないことかも知れないが、加害者の内面には踏み込むのに、被害者はデータとしてしか扱われていない印象を受けた。快楽殺人者は主に3つの類型に分けられる。また、幼少期にトラウマを抱えていることが多い。劣等感と、その裏返しともいえる全能的な空想が肥大し続け、それを矯正される機会がなかった場合が多い。個人的には、ウォーレン(仮名)の例が興味深かった。が、残酷かつグロテスクな描写が多いので、ひとさまにお薦めはできない1冊である。2017/03/21

ちょん

28
海外ドラマのCSIやクリミナルマインド大好きなのでハマりまくってたころに買った一冊。プロファイリングってすごい技術だと思うのですが、やっぱり欧米のものと日本のものが同じになることはないんじゃないかな。日本には日本の犯罪のプロファイリングが必要。でも凶悪犯罪なんて分母が少ないだろうしなぁ。もっと身近な犯罪でもプロファイリングが役立てばいいのにと思います。2022/12/30

みゃーこ

27
FBI心理分析官のための講義に使用されるテキストとして。快楽殺人の動機をプロファイルするためには犯人の心理に迫り動機を理解しなければならない。非常に難しい作業であるが不可能なことではないという。彼らの生い立ち、思考過程、なぜそのような行為に及ぶに至ったかを辿る中で人間の中の「支配欲」「暴力性」と「空想」と「行動」が結びつく地点で誰もがさまよっていることに気がつく。その中で「秩序」「無秩序」に行動が分類され展開を暴いていくプロセスを明らかにする。付録のシートは様々な人間関係の行動分析に応用できると思う。2012/12/26

イズム(清瀬泉夢)

11
雑誌を読んでいた時になぜ異常殺人者は男性が多いのか?という疑問を持っていた時にたまたま見つけたので購入。読みやすく、深い内容なので、引き込まれていってしまいました。かなりグロテスクな部分がリアルに書かれているので、多くの方にお勧めはしませんが、かなり勉強になりました。2016/03/23

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