内容説明
未公開の「東条手記」が証明する。開戦決定前夜、天皇親臨「会議」での争点。
目次
プロローグ 私と東条家の十六年
第1部 東条手記は何を語るか(戦争の舞台裏;東条の内なる声)
第2部 知られざる素顔(東条英機の虚像と実像;遺言に縛られた東条家の五十年)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
り こ む ん
32
戦後A級戦犯に全てを押し付け、歴史から目を背けてきた私たち。当時はそうすることで自らの虚無感、罪悪感を軽減してきたのだろう。そして今もそう解釈することで、どこか罪を逃れている。東京裁判、占領教育だけではない。その呪縛からは、もう、逃れていいはずだ。それだけの時はたった。自らの目で私たちはあの戦争を検証し歴史を正視することをすることが必要だと感じる。あの時、東條だけではない…日本が突き進んだ責任は私たちにもあるのだ。2019/09/08
猫草
3
近衛文麿を読んだので東條も読まなければと…東條英機擁護の論調ではあるが、家族の中の東條も彼の東京裁判での弁論も面白かった。でも一番興味を引いたのは戦勝国側に立った東京裁判そのものの矛盾点!侵略戦争を裁く米英帝国という図式!2011/03/20
Kazuo
2
東條英機はスケープゴートにすぎない。日本は屈服することで勝ち取るものもあることを学んだのだろうか。座して死を待つ覚悟で戦争を回避できたらどんな今があっただろう。2015/06/15
いこまる
2
アメリカって昔も今も変わっていないんですね。2012/12/24