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重耳〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062055000
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

放浪公子、見事な運命の転変。著者が最も好む中国古代史上の名君(逃げの重耳)を主人公に、壮大なスケールで描く春秋の師子たちの盛衰。新たな名作の誕生を告げる傑作、ついに登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

taku

23
春秋五覇の一人、晋の文公となる重耳。まだ主役感は薄いが、君主の孫として才が開花し始める。明君の祖父称や、郭偃、狐突など智勇の賢臣が格好いい。名君のもとに名臣あり。自分に君の器はありゃしないが、巧みな献策や的確に助言できる、デキる臣でありたいわ。春秋戦国時代好きなのに初タニー。文体はあまりクセがなくあっさりめで、昔風しょうゆラーメンの印象。翼攻めあたりからは、じっくり仕込んだダシの旨味をしっかり感じられる。おかわり。2017/07/19

Tanaka9999

10
1993年発行、講談社の単行本。『時代小説大全  (別冊歴史読本) '93秋 特別増刊』のなかで93年の時代小説の評価をやっていたのだが、どの評者も上位にあげていた作品。既読と思っていたが、既読なのは同じ作者の『介子推』だったようだ。『介子推』が白狄に亡命した前後から始まるのに対し、この作品は(この作者らしく)祖父の代、分家が本家を滅ぼすところから始まる。迂遠といえばそうだろうが、この辺も「日本人になじみのない人物をよく書けている」(時代小説大全のなかの評価、ただしうる覚え)と書かれる所以だろう。2022/08/19

てんぱい

6
春秋五覇の一人、晋の文王。祖父の称がメインで重耳の活躍はまだ。のちに覇を唱える晋がまだ小国であったころの話。2012/06/08

めぐみこ

3
主人公はまだ若年のため発展途上。それでも人柄は素直で純朴で好ましい。それ以上に、祖父の称、狐突、郭偃など、脇を固める年長者達が味わい深くていい感じ。ちょくちょくいる俗物キャラも、良い調味料。畢万がこれから見せ場が来そうで気になる。2013/08/05

かみや

3
やっぱり脇というか主人公を助ける人物がとっても魅力的に見えます。重耳もあのぼんやりとした感じが他にはない君主の器でとても魅力的なのですが、まだまだ若いので、続き続き。2012/07/02

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