内容説明
夢幻の通ひ路に誘はれて。あちらの世界へ陶酔と愉悦にみちた典雅な交歓。最新作品集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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4
あちらの世界の人達との交歓。幻想なんだか、エロなんだか、パスティーシュなんだか、虚構なんだか、現実なんだか、不思議に交じりあう。2017/03/30
misui
3
「…まあ私流に言ふと、世の中を括弧に入れて、自分はその外に立つ。そして時に応じて括弧を開いて中に入つてはまた括弧を閉ぢて外に出る。これを自由自在にやれる境遇を確保する方法が出家遁世です。」2015/02/10
misui
2
生死虚実の境を越えて様々な人々と交歓しあう連作短編集。途中から始まったように思うけど続き物だったのかな。ともあれ、主人公の桂子さんが六条の御息所やエリザベート・バートリなど、虚構の人物や歴史的著名人とあの世この世の枠を取り払って気ままに交流を楽しむ趣向となっています。例のごとくさらりとエロティックで幻想的、かつその極点で人にあらざるものの領域に踏みこんでしまうのは凄みを感じさせます。桂子さんの話が「紅葉狩り」の鬼女の宴で一段落つき、その後を引き受けるように変身譚に流れていくのも納得ですね。2010/06/26
九月半島(dondongabachyo)
1
何度読み返したことでしょう。 あの世の住人が現実に混ざって来るんだけどそこが心地よい。 倉橋由美子を教えてくれた古文の先生に感謝です。
かがみん
1
桂子さんシリーズの短編集。理知的美人がついにあの世の人たちと交わる。2013/05/02
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