内容説明
名探偵・御手洗潔が、四つの不可能犯罪に挑戦！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kiyoshi Utsugi
36
島田荘司の「御手洗潔の挨拶」を読了しました。 ・数字錠 ・疾走する死者 ・紫電改研究保存会 ・ギリシャの犬 の四篇の短編が収録されています。 数字錠に出てくる3桁の数字の組合せが10の階乗通りって、なんでやねん❗と思わず突っ込みを入れたくなる。 銀座のフランス料理のお店のMPって、マキシム・ド・パリ？一度しか行ったことがない。😭 御手洗潔シリーズは、短編よりも長編の方が面白いのかも。2023/01/23
ステビア
13
四つの短編。どれにも御手洗の魅力が詰まっている！2015/02/13
ふう
10
多分w再読。「数字錠」、「疾走する死者」、「紫電改研究保存会」そして「ギリシャの犬」と、御手洗の魅力がバリエーション豊かに楽しめる短篇集。「疾走する死者」はタイトルからもうおいおい感とワクワク感いっぱい、大胆不敵で空前絶後な往年の島田荘司（褒めすぎか）が体現されてる佳作。だって読者への挑戦まで付いてるし～ 吹きすさぶ雨の中、ぶーんと”疾走する死者”を想像すると…心踊らないわけがないw またこういう御手洗が読みたいなあ。2015/03/16
じょんたん
8
御手洗潔シリーズの短編集。「数字錠」ある小さな看板会社の社長が密室で殺されていた話「疾走する死者」10時きっかりに飛び出して行った男が、走ったぐらいじゃ間に合わないような場所で死体で見つかった話「紫電改研究保存会」見知らぬ男に宛名をひたすら書かされた不思議な話「ギリシャの犬」子どもが誘拐され、川で身代金の受け渡しをしようとする話2017/01/01
Chako@(旧名:かど =^ェ^=)
7
先ずは各編の所感を｡「数字錠」では御手洗と石岡がなぜコーヒーではなく紅茶派なのか?その事情が描かれてる｡私事だが､自分の算数・数学への苦手意識を痛切に思い知った｡「疾走する死者」､多少目を瞑るとして四編の中で際立ってたと思う｡犯罪が内包する蓋然性と結果は紙一重と言うべきか…､偶然たるただの事故と言うべきか…｡本格探偵トリック成立の難しさがここにある｡「紫電改研究保存会」戦後30数年後の時代を反映したペテン話｡平成はオレオレ詐欺だが昭和はこういうどこかアナグロな詐欺があったんだなぁ｡☟☟☟2016/11/26
