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イサム・ノグチ―宿命の越境者〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 397p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062032353
  • NDC分類 712.53
  • Cコード C0095

内容説明

「2つの祖国」から「地球人」へ夢を追いつづけた巨人の生涯!!母の国・アメリカ、父の国・日本。数奇な運命と歴史の嵐の狭間で「ミケランジェロの再来」と謳われた少年の苛酷な旅がはじまる。父子の相剋、戦争、華麗な恋愛遍歴、そして栄光と孤独―。波瀾万丈の84年を描きつくす傑作ノンフィクション。

目次

第1章 母の子(ヨネ・ノグチ;レオニー・ギルモア;異邦人の恋 ほか)
第2章 オール・アメリカン・ボーイ(インタラーケン校;父代わり;イサム・ノグチを名乗る ほか)
第3章 かたつむりの歌(メキシコの蝶=フリーダ;父の国と母の国の決裂;ポストン強制収容所 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くれの

5
この本で彼の名を初めて知りました。幼少から纏わる帰属意識が彼の頑なな個性を構成しその湧き起こる神秘的な芸術性の根源になっているとは残酷に写りました。装丁の射るような彼の視線にたじろぎ本を開くのを逡巡しました。2014/07/23

rakim

4
イサム・ノグチの伝記としては必読の書。彼の両親のあの時代の在り方にとても感慨があります。イサムは19世紀末の芸術家のデカダンスの風潮の落とし子だったのでしょうか。生まれながらにして背負っている血の宿命が彼の創作の原動になった経緯が綴られていきます。下巻へ…2012/11/16

トマシーナ

3
上巻の殆どはイサムの両親のとイサムの少年時代の記述。父・米次郎の行動力が既に明治時代の一般人からかけ離れていて凄い。また、母・レオニーの運命もしかり。言葉の通じない国に乳飲み子を抱えてやってきてしまう。壮絶としかいいようがない。拠り所が自分の子供達だったからとは言っても、レオニーの最期は悲惨で言葉もない。2017/12/22

すーふ

3
生まれたときから次々負わせられる重すぎる荷と、度重なる拒絶。人を恨んでも憎んでも閉じこもってもさもありなんという人生の中で、あんなにも静かな泰然とした作品たちを生み出す彼のひたすらの優しさが苦しい。作品には癒しさえ感じるのに彼の人生はその対局にある。2012/09/02

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