出版社内容情報
【内容紹介】
『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』で絶妙のコンビを組んだ村上春樹と佐々木マキの、5年越しの夢が実現された、念願の書下し絵本。なつかしい羊博士や羊男、双子の女の子も再登場！
村上春樹の独特の世界と、佐々木マキの魅力の世界が交錯し織りなす美しいファンタジックな空間は、心暖かいクリスマスをお約束します。
あなたのために、そしてあなたの1番大切な人のために。
1 ～ 1件／全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
175
高校生のトキに読んで以来、およそ２６年ぶりぐらいの再読です。とにかく懐かしさで胸がいっぱいになりました。佐々木マキさんのイラストをみて、当時の思い出がたくさん甦ってきました。昔も今も本作を読むと、やっぱりドーナツ(ツイスト、シナモン)が食べたくなります。自分のシナモン好きはここから始まりました。双子の女の子「２０８＆２０９」を見たら、『ピンボール』が思い出され、羊博士を見ると『羊をめぐる冒険』が甦ります。展開はどうであれ、クリスマスは平和に人の幸せを願い、ステキに過ごすべき時間なんだと改めて思います。2017/12/24
MI
89
村上春樹さんの絵本。夏に羊男協会の人が、クリスマスの音楽を作曲してほしいと羊男さんに依頼される。 羊男が、作曲に取り掛かると、他の部屋の住人から苦情がきて、家で作曲できない。ついにクリスマスの3日前、公園で羊博士に遭遇。これまでの出来事を羊博士に説明して、力になれるかも。羊博士は事情をきき、「作曲できないのは呪わせているからだ」そこから呪いを解くための方法を探す話。 羊男に降りかかる災難と最後にはハッピーエンドになるクリスマスに読みたくなる物語。2022/12/09
パフちゃん＠かのん変更
80
学生時代、村上春樹氏が盗んできたという佐々木マキさん制作のビートルズフェスティバルのポスターを是非見てみたかった。調べるうちに、なんと佐々木マキさんは男性だった！ビックリ。ところで、ドーナツが好きな羊男の話をどこかで読んだと思ったら『図書館忌憚』（ふしぎな図書館）で読んだのだ。そして『羊をめぐる冒険』も確かに昔読んだが、忘れたのでまた読んでみよう。この『羊男のクリスマス』はあまり子ども向けとは思えないが、ファンタジックで面白い。ハッピーエンドのような、切ないような終わり方。結構好きな話だった。2015/12/29
tototousenn＠超多忙につき、読書冬眠中。
78
☆5.0 羊男も２０８と２０９の双子も羊博士も右ねじけも左ねじけもなんでもなしも海ガラスの奥さんも聖羊上人も みんな僕とおなじように佐々木マキさんの絵と 村上春樹さんのお話を気に入っている。 なにはともあれ それがこの本のお話です。2020/12/25
mura_海竜
66
もうクリスマスという日が終わりましたが、図書館で目に付き手に取りました。対象は中学生以上大人まででしょうか。何とも不思議な物語です。＝家主の奥さんが怖い＝2014/12/26
