感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
志ん魚
9
ほとばしる感性。どこまでもポップな感傷。即興性を重視し、自分を信じて、その時代の「空気」に思うさま書き付けた、いい意味で若さを感じる作品。自分が読んできた中ではバーセルミに近いかなと感じたが、やはり母国語で書かれていると、同じ「変」な小説でも、受け取れる範囲というか、浸透圧は全然違うものだ。逆に、「中島みゆきソングブック」という言葉で日本人が瞬時に共有できる様々なクオリアは、英語で読む人には絶対に受け取れないのだろうなあ。2011/08/16
Moomin1994
6
またいつの日か、読み返してみます。2014/07/17
仮名
4
いったい小説ってなんなのだろう、と考えさせられるような、とにかく凄い小説。長編詩のようでもあるけど、たしかに小説だという手触りもあり、もはや何を読んでいるのか分からなくなっているうちに最後まで読みきってしまうという凄みがすごい。何を読んだのか分からないのに、場面場面の印象がくっきりと残っているのが凄い。2012/04/25
hirayama46
3
愛と死と、それから詩にまつわる物語。テーマもそうですが、文章自体もポエミーなもので、たいへん感性的でした。たぶんだいぶ私小説的な部分も多く、それがさらに感情的で、なんというか……エモーショナル? なんだかこの感想文もふわっとしているな……。2015/08/18
深瀬
2
鮮烈なイメージ。好きな本になった2023/05/01