- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 歴史
- > 講談社 吉川英治文庫
出版社内容情報
【内容紹介】
将軍家拝領の鬼女面は、高麗村の怪童次郎によって、江戸表の尾州家へ届けられた。残る夜光珠の短剣の行方をめぐって、徳川万太郎、日本左衛門、奥秩父切支丹谷の住人たちの死闘がつづき、狛家の千蛾老人は日本左衛門の邪刀に什れる。ピオの血筋を引くお蝶の数奇な運命、金吾と日本左衛門の江戸城での最後の対決……奇想天外な展開をつづけた一大伝奇ロマンも、ここに大団円!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
90
全てがおさまるところにおさまったという感じですね。鬼面女は無事江戸の尾州に戻り、残るは羅馬の短剣。その行方をめぐり、徳川万太郎、日本左衛門、吉利支丹村の人々が争う様子は波乱としか言えません。派手な戦いを見せていきながらも、最後は全て吉宗が持っていくとはどうなのでしょう。謎は全て解かれましたし。日本左衛門は逃げ、お蝶には数奇な運命がまとわりつく。それは奇想天外な展開の伝奇ロマンには相応しい幕引きだったのかが気になるところです。ただ、なるべくしてなった最後のようにも思えるのですが。2017/04/16
旗本多忙
9
悪党が暗躍するのだが、何故か憎めないってのが吉川英治の初期伝奇ものかな(笑) ずっと以前に読んでいたのを既読としてライブラリーにしました(笑) 言葉使いとその情景がたまらなくいいですね。
kumagai
2
なぜか三国志。尾張徳川の万太郎が魏でローマ王朝の末裔のお蝶が蜀で大盗賊の日本左衛門が呉でしょうか?2017/02/22
7H
0
最後まで読み切った。お蝶さん、最初はあんなにあばずれだったのに、途中で会心したみたいだけど、ちゃんとローマで生活できるのかなぁ。なんにしても万事解決してよかった。2021/10/07