内容説明
単行本刊行時“恥部を軽蔑するな!恥部こそ生産的だ!”という挑発的な名コピーで活字文化信仰を震撼させた快著。映画、演劇、ミュージカル、演歌、浪曲などを低俗と見なす風潮に敢えて抵抗し、溌刺とした批評精神と快適極まる説得力で、“B級文化”を“合法化”した先駆的なエッセイ群。常に既成価値を転倒し、未来性を追求する著者の強靱な力業。
目次
犬もあるけば
隅の隠居
西の国の瓜子姫
ボサマの伝統
遊侠伝
万里の長城
日本製ということ
恩知らずの存在理由
流行歌の科学性
柿の種
あの日ローマで
埋没の精神
女は男よりも優秀か
草原について
転形期の論理
昔と今と