講談社文芸文庫<br> 万徳(マンドギ)幽霊奇譚;詐欺師

講談社文芸文庫
万徳(マンドギ)幽霊奇譚;詐欺師

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  • サイズ 文庫判/ページ数 313p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784061961395
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

初期作品「鴉の死」、長篇『火山島』をはじめとして常に“幻のふるさと”韓国・済州島の地を描くことにより己れの“存在の危機”を表現し続ける在日の作家金石範。深い谷間の奥の観音寺に住みついた一人の飯炊き小坊主の世の常識を超えた伝心の“聖性”を描く『万徳幽霊奇譚』と架空スパイ事件の“主謀者”とされた若者の悲劇『詐欺師』。痛烈な諷刺と独特のユーモアの“稀有なる人間像”の創出。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かふ

20
映画『スープとイデオロギー』を観たあとに済州島四・三事件の本が積読だったことを思い出した。金石範という作家(ほとんどが読めない名前、キン・セキハンなのか?キム・ソクポムなのか?)、日本では在日作家として無視しまいがちだけど『火山島』という済州島四・三事件を描いた長編小説を書いた作者。今はそれは絶版なので、図書館で探して読むしかないだろう。それでもデビュー作『鴉の死』と『火山島』をつなぐ済州島四・三事件の小説が『万徳幽霊奇譚』なのだという。2022/07/06

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