内容説明
ヒョイと地面から飛び出した一つ目の巨人のようにギョロリとこちらを睨みつける時計塔。長崎の豪商渡海屋はここに奇々怪々の大仕掛をめぐらし、迷路を作って財宝を隠した。次々と起こる怪事件、謎を解く鍵は私が愛する女、この世のものとは思われぬ美貌の女・秋子が握っている。彼女は稀代の悪女なのか…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホレイシア
3
乱歩作品すべて、文化財指定してほしい。
しおつう
1
整形技術が進歩していない時代だからこそ成り立つ話。ただ整形美人や犯罪者を愛することができるのかという問いかけには考えさせられる一面もあった。2013/04/03
もぐもぐチョビたん
1
ベースは黒岩涙香なのかな? ものすごく時代のギャップを感じる(*_*) 『お茶っぴい』て…。 あ、ソレで許されるんだみたいな(`・ω・´) 主人公が盲目的に愛する女性の為に過去の冤罪を晴らそうとする話なんだけどこの主人公が好きになれなかった。 ホラー感もあんまりない。2011/07/17
Ryuko Maeno
0
読み初め。乱歩全集20巻目の一冊。黒岩涙香のものは読んだことがないんだけれど、この本自体はカリオストロの城のモデルにもなっているようで、宮崎駿が口絵を描いたバージョンもあるのだとか。(どこがカリオストロ?って感じだけど…。)乱歩はだらだら読めるのでとてもいい。2019/01/03