内容説明
盲人彫刻家の非常に発達した触覚は、女盛りの肉体を次々と魅了した。視覚を忘れ、神秘で幽幻で微妙極まる手ざわりの快さがしみじみと浸み透り、さらには傷つけ合い、情痴の果てには死にもの狂いの恐怖が!殺人淫楽者になった盲人彫刻家の究極の目的は何か?他に「目羅博士」「恐怖王」を併録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もぐもぐチョビたん
1
シリーズ13巻☆ 『盲獣』『目羅博士』 『恐怖王』収録。 盲獣は乱歩が校訂の際に鎌倉ハム大安売りの章を削ってしまった(;_;)残念。まさにエログロの極み。パノラマを彷彿とさせる幻惑的な描写はさすが。恐怖王は結末が残念だったかな。明智が今回は出なかった。2011/10/07
あきこ
0
グロい。『目羅博士』がこわいけどきれいで好き2010/02/10
澤水月
0
900418
検尿泥棒
0
盲獣、目羅博士、恐怖王の3つが入っている。盲獣では盲人の殺人犯による奇妙な異常な世界に引き込まれて死体をバラバラにしてそれぞれのパーツでイタズラをしながら処分するという展開が予測できなくてこんな小説は乱歩にしかないなと思った。全盲で彫刻のプロの人はいるのかなと思った。目羅博士は読むのは3回目で人は動機がなくても殺人のために殺人をするというセリフが印象に残った。恐怖王は探偵小説なのか怪奇小説なのかはっきりしない感じだがゴリラと夏子は仲間なのか?と考えながら読んで最後のオチが気になったが結局はっきりしない。2019/07/24