江戸川乱歩推理文庫<br> 二銭銅貨

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江戸川乱歩推理文庫
二銭銅貨

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  • サイズ 文庫判/ページ数 348p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061952010
  • NDC分類 913.6

内容説明

大金を盗んだ紳士泥棒がつかまった。だが金の隠し場所は白状しない。盗金を追う俄か探偵。彼は謎の二銭銅貨に封じられていた暗号文を見事に解き、まんまと金をせしめたが…。二転三転するトリック。日本の探偵小説に革命をもたらした表題作に、明智小五郎初登場の「D坂の殺人事件」など9篇収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

150
【図書館本】初めましての江戸川乱歩。二銭銅貨から何作かは、あれ?もしかしてあまりハマらないかも…と思ったけど、杞憂のようでした。特にかの有名な明智小五郎氏の登場からは俄然面白さが増した印象。D坂の殺人事件、二癈人、心理試験が特に好き。 耽美な世界観が、今平行して読んでいる夢野久作と被る。 このままこの推理文庫で読み進める予定が、図書館にまさかの②がない…角川ベストセレクションもなく…分厚いし被ってるけど光文社の全集で追いかけます。2018/08/23

めしいらず

35
あまりに著名な乱歩の処女作。そんなことは微塵も感じさせぬ、すでに完成された独特の文体。その時代の空気を、若者たちをとりまく世相を切り取った描写に心が弾む。暗号ミステリとして有名だが、その点は案外あっさりしている。そちらよりも最後に明かされる真相は、海外のあの超有名作品の先例だと思うのだが、乱歩自身はどう考えていたのだろうか。表題作のみ再読。2013/03/17

Vakira

28
表題作、再読。これは乱歩の処女作。1923年(大正12)30歳の時に書いたらしい。その時のペンネームはまだ乱歩ではなく「藍峯」。これは暗号解読もの。窃盗犯による盗まれた金のありかは?アイデアは点字だ。処女作からちゃんとどんでん返しがあります。それなりに面白いが、暗号の紙はちょっと無理あり。ん?5万円はどうなった?2018/09/30

じょうき

23
乱歩作品の凄さは、何度読み返しても面白さが減らないところだと思う。極端な言い方をすれば、一度読んで筋書きがわかっているからこそ、より深く世界に浸れる面さえある。このねっとりとした、それでいてどこか乾いた雰囲気。残虐なのに、人を喰ったような穏やかさ。この世界観は、他には真似できない。この作品集で一番は心理試験。語り、謎解き、どんでん返し。いずれも見事な展開。次点は赤い部屋。語りの異様さはもう凄いとしか言いようがない。読み終えて未読作品がなかったような気がするが、やはり乱歩はいいと再確認できたのは収穫。2021/08/15

かるん

17
どの作品も発想が凄い。ラストの「赤い部屋」には驚いた。2015/02/06

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