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出版社内容情報
【内容紹介】
秀吉の妹朝日姫を正室に迎えたうえ、生母大政所(おおまんどころ)を人質同然に差し出されては、家康も上洛を拒み通すことはできない。竜虎の提携は成立した。秀吉は勇躍して九州征伐に向かい、家康は東国経営に乗り出す。待望の泰平の到来か。いや、今度は正室寧々と愛妾茶々の間で、激しい女の闘いがはじまっていた。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
159
『★山岡荘八版徳川家康全26巻完読幕府』 https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11539472?sort=book_count&order=desc 今回は、第十二巻、『徳川家康 上洛』の巻でした。豊臣秀吉VS徳川家康の人間ドラマが見事です。続いて折り返しの第十三巻へ。トータルの感想は、全26巻完読後に。2020/03/27
ともくん
61
家康と秀吉の頭脳戦に手に汗握る。 この巻では、合戦が一度も出てこない。 だが、頭脳戦で読み込ませてくれる。 静の家康。 動の秀吉。 戦の無い世にしたいという、思いは同じ。 この巻を読んだ自分の印象では、家康の方が一枚上手なのではないか。2019/09/14
さつき
40
とうとう上洛した家康。秀吉との駆け引きが緊張感を持って描かれています。今回、特に印象深かったのは茶々と本多正信でした。織田有楽と茶々の会話には度肝を抜かれました。私にとっては大河ドラマ真田丸に出てくる有楽と、すっきりつながる人物像でした。この人なら茶々や秀頼の生命を救いたい一心で徳川方に情報を流すだろうなぁと…本多正信はかなり黒く描かれています。今後の家康の悪い部分はみんな彼のせいにされてしまうのか?ちょっと危惧を覚えます。だんだんと家康も狸親父化してきたように思うので策謀の面でも楽しくなってくるかな?2016/12/11
kawa
35
家康上洛を巡る家康・秀吉そして家臣や家族を巻き込んでの丁々発止の巻。茶々姫も出合い頭のような出来事で秀吉の側女に。秀吉晩年の終わりの始まり、まずはキリシタンに対する圧力が始まる。2022/03/12
姉勤
32
見方次第では茶番に見える、大坂城での秀吉と家康の和睦。天下人の役割が君臨から統治に移る機を見た二人の、それぞれの希求。近くは西と東に、その先は海外と海内へ。 その二人に対する、ヨーロッパに対抗する強力な統一権力と、それを背景にした貿易の拡大を目論む堺衆の手練手管は鵺のごとく。そして身内と云える、奥の女たちと家臣たちの思惑。思い描く自分だけの君主の醸成計画。2017/01/14