内容説明
鞠小路鞠夫―私が密かに思いを寄せる内気な腹話術師・朝永嘉夫が操る人形の名前です。出会ったのは幼稚園のクリスマス会。園で飼っている兎が死んだ事件を見事な推理で解決してくれました。そう、「彼」は実は頭脳明晰な名探偵だったのです。異色の人形探偵コンビが大活躍する青春ユーモア・ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aquamarine
79
再読。初読は20年近く前でしょうか。トリックなどを全く忘れていたこともあり、一気にのめりこんで読み切りました。腹話術師の人形が名探偵というなかなかない設定で、キャラ設定もしっかりしていて軽く読みやすいです。事件は軽いものばかりではありませんが、最近の作品と比べると驚くほど後味も優しいです。おそらく速水三兄妹シリーズと同様に売れたはずなのに、こちらは再読したいと思ってから手に入れるまでに大変苦労してしまいました。私は好きだったので埋もれさせてしまうのが勿体ないと思います。新装版を是非お願いしたいです。 2016/12/21
ダイ@2019.11.2~一時休止
78
人形その1。連作短編集。腹話術人形が探偵という面白い設定がイイ。頑張れおむつ。2013/09/08
Tetchy
75
実に気持ちのいい短編集。こういう路線の作品も書けるんだなぁ、我孫子氏。2008/11/25
papako
74
昭和の香りがぷんぷんしますねー。腹話術師とその人形の鞠夫。この鞠夫が5歳の設定なのにおっさんなんです。保母の妹尾睦月(おむつ)とこの2人?が事件を解決する。そこはかとなく下品なのが気になりますが、かるーく読めて、懐かしい感じです。2020/05/27
おか
65
速水三兄妹シリーズ読み終わったので 人形シリーズに突入!うふふふ 軽ーく読めて 楽しいです( ◠‿◠ )主要登場人物も三人(腹話術の人形も含めて 笑)なので 筋立ても追いやすく めんどくさーい本を読んだ後に 気分転換に適しているかも、、、2018/09/21