内容説明
ジャスミン・デントの死体からは多量のモルヒネが発見された。前の晩、自殺を思いとどまることを、そして残された時間を肺癌と闘いながら生きつづけることを、仲良しのメグに誓ったばかりなのに。多額の生命保険金を狙った犯罪か。だとしたら全員に動機がありそうだ。大好評キンケイドシリーズ第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くたくた
61
キンケイドのマンションの階下に住んでいた女性が亡くなった。彼女は末期のガンで、在宅で緩和ケアを受けながら過ごしていた。第一発見者は、訪問看護師と偶然居合わせたキンケイド。当初は自然死と思われたが、キンケイドの勘になにかが引っかかる。そして、彼女の生活の世話をしていた女性に彼女が自殺を望んでいたと聞かされて。 ダンカンの住んでいる場所、そして事件現場が気になって、例に寄ってグーグルマップとストリートビューで捜索。ちょっとストーカーになった気分を味わう。良いところに住んでるじゃないか。ジェマの嫉妬も肯ける。2020/11/02
たまご
22
警視の休暇を読んでから。Google様にたよらなかったのですが、これはもしかしてアメリカ人作者によるアメリカ人へのロンドン、近郊観光案内…? と思いました。土地勘あったらもっと楽しいでしょう! そして前作も思いましたが、モテモテなダンカン。作者の理想なのかしら… 女性にモテモテ、男性にはそこまで敵対されないのは職業柄、対人スキルが磨かれてるのかな…2021/12/19
ごへいもち
22
謎解きを楽しむというより気持ち良く物語の流れに身を任せる感じ。これは著者と同性だからかな2020/09/21
ツキノ
20
(再読38)1995年2月発行。シリーズ2作目。以前読んだ記憶はあれど、細部は忘れていたため最後まで楽しめた。最後まで来て「ああ、そうだった」と。行ったことのないイギリスの風景が浮かんでくる不思議。キャラクターの容姿や住んでいる部屋の描写が容赦ない。そこが魅力。2022/06/26
kyoko
15
2作目も淡々とした流れ。限られた登場人物の中のフーダニットが心地よいというか、おもしろいというか、全然はずれた。英国ミステリーの雰囲気がとてもよい。インドに滞在していたなんて、イギリス人そのものじゃないの。D・クロンビーがアメリカ人だなんて(わたしはこれを毎回言いそうだ)2023/02/10