講談社文庫<br> 自動車社会学のすすめ

講談社文庫
自動車社会学のすすめ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 307p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061859463
  • NDC分類 537
  • Cコード C0195

内容説明

自動車ほど日本人の真の姿を映す鏡はない。対向車がベンツなら左に寄って停るくせに、カローラが来れば思わずアクセルを踏みこむ。一センチでも大きい車に乗って周囲を威圧したがる。日本型車社会は階級意識の投影だ。ポルシェ、ジャガー、BMWなど欧米の車を通じて本格ミステリの旗手が鋭く語る日本人論。

目次

第1章 江戸論
第2章 高級論
第3章 ジャポニズム論
第4章 都市論
第5章 自動車行政論
第6章 日本車に捧ぐ
第7章 平成
第8章 閑話休題
終章 自動車進化論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ウチ●

4
島田荘司氏の小説はジャンル的に守備範囲外なので読んだことありませんが、何やらこだわりを感じさせるタイトルに反応。自動車のあまり登場しないエッセイでした。「ドイツの走る城」が良かった。ベートーベン、ワーグナー、狂王ルートヴィヒⅡ世、そしてヒトラーと続く子供じみた夢へと向かって邁進した者たちを近世では孤高の存在と捉え、故にメルセデスの圧倒的優位を論ずる。実は島田さんもこのベクトルの上にいらっしゃるのではないかと感じましたよ。(ポルシェ好きも有名)2015/10/25

terukravitz

3
★★☆☆☆2018/08/23

takaC

3
誰かの買ったものがその場にあったから読んだ。あまり面白くなかった。2006/07/31

Tetchy

3
島田荘司の論文は、得てして読みやすく、しかも共感を覚えるのが特徴だが、今回は特に際立った印象をもたなかった。胸を熱くする想いもなく、残念である。2009/03/07

カラス

2
車に興味が無くてもすらすら読むことのできる島田日本人論。車の話題がすぐお国柄や文明論的な話になるので、見知らぬ固有名詞と戦うことなしに読み進めることができる。車エッセイというよりも、書きたいことを書きつつも車に対しても一定の関心を払うという感じで、一般読者にとっても読みやすい内容。江戸論・都市論・高級論など話題の幅が広く、島田日本人論入門としておすすめだ。2018/07/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/500948
  • ご注意事項