講談社文庫<br> アジアの路上で溜息ひとつ

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講談社文庫
アジアの路上で溜息ひとつ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 326p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061858480
  • NDC分類 292.09
  • Cコード C0195

内容説明

シャワーを浴びてサッパリしたら今宵も誘われるようにナイトバザールへ。屋台から漂う美味しい匂い、きらめく夜店のイルミネーションに胸騒ぎ。アジアの路上は今日も元気だ。安宿や裏町では甘くて、ほろ苦い出会いと別れが待っている。食いしん坊の旅人が好奇心と胃袋で綴った熱帯アジア紀行。

目次

イミグレーション・カット―コタバル(マレーシア)
トイ少年の見る夢は―メーホーンソーン(タイ)
微笑みの値段―ナコーンパノム(タイ)
白い花の料理人―チエンマイ(タイ)
異国とトウガラシ―バンコク(タイ)
ツタンカーメンに呪われて―ルクソール(エジプト)〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mr.lupin

50
こういった"旅行紀゛たまに読むとまるで自分がそれを体験したような気がする時がある。やっぱり特に飾り付けも無く、素のままを紀行文として綴っている為に、スッとその場面に入り込む事ができるのかな。アジアの国々の食に対する紀行文充分楽しむ事ができた。平穏無事過ぎてもつまらないから、色々な出会いやトラブルとの遭遇等々、やっぱ旅行紀はそうでなくっちゃねなんて思ったりした。☆☆☆★★2019/07/25

ジョニーウォーカー

16
アジアの国を旅していると、たまに旅に毒された顔をした日本人バックパッカーを見かける。彼らの多くが、いかに金をかけずに旅をするかに固執しており、時にさも自慢げに、これまで自分がいかに貧乏な旅をしてきたのかを語りたがる。見ていて非常にみっともないなと思っていた。だから、著者の「貧乏旅行こそ物事の本質がわかるという考えは、貧乏人ほど心が清く美しいという考えと同じくらいにバカげている。旅費と旅の質は、反比例もしないし正比例もしない」という旅のスタンスに深く共感。『孤独のグルメ』を彷彿とさせる食の描写もいい。2011/06/11

HIRO1970

7
★☆★前川さんのお話は毎回本当に外れが無いですね。人や物に対する接し方や迷いや逡巡に非常にしっくり来る感覚があります。今回もマレーシア・タイ・エジプト・ケニア・韓国・ビルマ・インドネシア・フィリピン・アメリカと世界各地の話題が盛りだくさんですが、どれも個性的な切り口で各国の違いや今をを炙り出しており、特に食に関する記述には毎回敬服してしまいます。これからも著作をチェックしたいと思います。2013/10/20

niz001

4
初前川健一さん、割と淡々と紡がれる文章が結構好み。2020/06/06

makimakimasa

4
題名にそそられた(アジアといいつつ、ケニアやエジプト、ニューヨークも含まれる)。散歩して、昼寝して、夜は屋台巡りという、東京の通勤電車で溜息ついてる様な男には、しばし旅の夢想に浸らせてもらえるという点で、幸せな朝夕の読書時間ではあった。著者は食にこだわりがある様だが、本書では料理を取り巻く人間模様などに重点を置いているので、食に興味の薄い自分にも読み易かった。ただ、著者も当時既に若くなかった様で、旅における瑞々しい好奇心を感じられるエッセイではない。たまに口の悪いのがキズ。屋台巡りゆえの都会好きには共感。2015/05/08

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