講談社文庫<br> 反三国志〈上〉

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講談社文庫
反三国志〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 485p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061858428
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C0136

内容説明

蜀の劉備、魏・呉を滅ぼして三国を統一す。巷間、流布されている「三国志」の叙述は誤りであるとし、全体をひっくりかえす幻の書の完訳。悲劇の人物として描かれた劉備を、漢の中興をなした英雄として活写する。各陣営の勇将の活躍も生き生きと甦える。厳密な時代考証と人間描写で綴る一大歴史ドラマ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

maito/まいと

17
10数年前に読んだ創作三国志。徐庶がもし、曹操の謀略にはまらず、劉備の元に返ってきたら・・・というifを起点に、蜀が天下を統一する壮大な物語が描かれる。思い出すと、某無双ゲームでも、蜀のif展開トリガーは徐庶の去就だった。みんな考えるところは同じらしい。この本では中盤までは赤壁の戦いが起きない以外は史実ベースで進行するものの、次第に蜀天下への道がはじまる。考えた策がことごとく当たり、蜀がどんどん勝ちすぎてデキレースに見えてくる(苦笑)ちょうど時代シミュミレーションの終盤のような力業バンザイな光景だなあ。2019/05/05

CCC

8
原作愛のない二次創作なのかなと思っていたけれど、いちおう愛は感じられた。話はメチャクチャだけど。人物紹介一行目の段階ですでにおかしい。于禁が鄧艾に射殺されている。笑った。ただ劉備軍が勝ち続けるだけの展開はさすがにダレる。献帝やら周瑜やら孫夫人やら、いたら困る人物を作者が消しにかかっているところが一番面白い。2020/10/01

ようはん

8
三国志IF小説の先駆けとなった作品。基本的に蜀陣営の快進撃ばかりだから蜀贔屓の視点で読むとストレスは溜まらないが、作品の魅力は吉川三国志や北方三国志には及ばないな。2020/02/14

inami

5
◉読書(再読) ★3.5 新王朝では、歴史を書くことになるが、書く役目の人たちは当然旧王朝の臣下ではないので、皇帝にひたすらおべっかを使ってご機嫌を取り結ぶために、記事のつじつまを合わせる。よって古から今まで、信頼できる「歴史」など存在しないことになる。心ある人は、このような事態に心を痛め、官撰の「正史」とは別の「野史」を書き著して後世のひとに遺したが、新たに「正史」に依拠した「野史」が出現し、「野史」も信用できなくなってしまった。・・内容が一般的?な「三国志」とは相当異なる、果たして三国志ファンは?2017/11/02

ライムとザクロ

4
生半可な三国志の知識では楽しめない本。演義で既に相当な補正がかかっているのに、更なる究極的蜀漢贔屓。徐庶が蜀に留まるという三国志の根幹を揺るがす歴史改変で幕を開け、長坂・赤壁の戦いは存在しない。賈ク・劉曄・司馬懿・呂蒙などの名だたる軍師は悉く孔明に出し抜かれ、蜀軍が圧倒的優勢ゆえ、戦略的駆け引きという三国志の醍醐味は皆無。三国志末期から晋の時代にかけて活躍した名武将は、時代考証無視で登場させられる。この興醒め・失笑に満ちたストーリーを楽しむには、三国志に達観していないと厳しい。 5点/102011/03/10

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