講談社文庫<br> 古代史紀行

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講談社文庫
古代史紀行

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  • サイズ 文庫判/ページ数 404p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061857735
  • NDC分類 291.09
  • Cコード C0121

内容説明

鉄道と時刻表に興味を抱く旅行作家の著者が、日本の歴史を、その歴史の成り立つ順に史跡を求めて旅をする。『魏志倭人伝』に紹介された対馬から、道鏡左遷の地・下野薬師寺跡まで、約五百年の古代日本史の現場に立ち、歴史の舞台となった場所を実地検分した上での「臨場感のある歴史」をここに再現する。

目次

対馬の栄光と悲惨
一海を渡る千余里
出雲の神々と出土品
古代の敗者たち
『魏志倭人伝』の国ぐに
邪馬台国右往左往
初期大和朝廷の王墓を歩く
応神陵と仁徳陵
継体天皇の新王朝
百済の古都〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レアル

52
古代という時代を年代順に旅する紀行もの。司馬氏の『街道をゆく』の緩~いバージョンかな。分かり易く歴史を紹介しながらその場所を訪れてるので、気楽にサクッと読めちゃうのが良いかな。本の感想より私もこんな古代史を巡る旅がしたい!と羨ましくなる。日本だけでなく、当時大和の国に影響を及ぼした百済の旅とかしてみた~い!2018/12/13

山口透析鉄

26
日本の歴史シリーズを中央公論社の編集者としても刊行されていたような方ですので、宮脇俊三氏なりの日本通史、は書きたかったのでしょうね。出雲等から始まる紀行文も、割と本文はいつもの調子でした。時代に合わせて右往左往されていましたよね。 この本とかもベストセラーになった、と全集の自筆年譜に書かれていたと記憶しています。このシリーズも、2冊目くらいまでは読みましたよ。ただ、関ヶ原までで止まったと聞いております。1999/04/03

saga

17
宮脇氏の一風変わった紀行文。カバーの草いきれを感じさせる向こう側に寺院の屋根と五輪塔が垣間見えるイラストがこの旅を象徴して良い。魏志倭人伝、古事記、日本書紀、続日本紀などの古代の記録を頼りに対馬~九州~近畿を巡り、必要に応じ韓国・中国、関東甲信越・東北と旅の範囲を広げる著者のこだわりに、いつもの鉄道紀行の匂いを感じる。しかし、古代史に対する造詣の深さを著者は謙遜していたが、出版社勤務時代に鉄道で日本中を巡ったことが、歴史書籍の編纂に生かされ、また本書のような紀行文に逆輸入的に生かされたのだと感じた。2013/04/18

さっと

12
文庫の刊行年が新しめなシリーズなので、勝手に著者晩年のライフワークみたいに思ってたんだけど、古くからの連載モノなのですね。時刻表(鉄道)と史跡を絡めた硬派な日本通史の試みながら、史跡の保存状態や、歴史上の人物についての印象は好き勝手いっている(その素地には確かな教養があるわけだが)やわらかなところもあり楽しめた。2017/10/12

アメヲトコ

9
場所から時代にアプローチするのではなく、時代順に場所を追っていくという新しいコンセプトの歴史紀行。鉄道はここでは脇役ですが、著者の幅広い教養とユーモアは健在。旅したのは昭和61年から平成2年、宮脇氏59歳から63歳までの時期でまだ体力もあり、対馬から東北まで縦横無尽、さらには韓国や六四天安門直前の中国にも足を伸ばしています。韓国のくだりを読んだときに既視感があったのですが、韓国の鉄道紀行はこのスピンオフだったのですね。おまけに書棚を見たらすでにこの本がおさまっていたというのはさすがに自分に呆れましたが。2021/05/22

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