講談社文庫<br> 決戦の時〈下〉

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講談社文庫
決戦の時〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 369p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061857568
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

男の世界は容赦も仮借もない。相手の命を奪わねば己れが殺される―ひたすら敵をあざむく策で、駿河、美濃を攻略した信長は、天運をも味方に天下布武の野望を抱く。朝倉・浅井の運合軍を破り、ついに武田軍団との決戦が迫る。秀吉、小六・将右衛門らの川筋衆の働きを新資料によって縦横に描く傑作。〈下〉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

akio

36
信長が、秀吉が勢力を広げ続けるなか、破れる者たちにも戦略があり、その攻防は淡々と描かれます。一方で下巻は信長の周囲の女性たちが強い印象を残します。吉乃や帰蝶、市たちが巻き込まれる悲劇と、しかけるか、しかけられるかしかない戦国の緊迫感。それらが絡み合って信長という人間像を炙り出すようでした。2019/06/07

takaC

33
やっと読み終えた。上巻を読み始めてから5年かかった・・・2013/05/03

金吾

28
桶狭間の戦いは圧巻でこの本の山場のように感じました。そのあとはやや叙情的すぎるように感じました。2023/04/27

活字の旅遊人

25
桶狭間から、小谷城の戦い、秀吉の長浜築城あたりまで。「武功夜話」には蜂須賀小六の話が書いてある。秀吉の初期を語る時、必ず出てくる彼だが、その後の影が薄い。気になっていたので、これは満足。そして下巻に入り、藤吉郎秀吉、浅井長政、市も主人公格に上がっている印象。書き上げ順では『反逆』の方が前か。でも本書が取り上げる時期における秀吉が持つ、信長への評価には納得がいく。上巻以降一貫して信長の孤独も描く。キリスト、神が出てこないが、縄田一男氏の解説で信長は、神の愛を知らぬ、絶対神という存在だと。なるほど。2021/03/17

ワッツ

11
桶狭間以後は一寸趣が異なったような感じがする。題名に捕らわれない方が良い。話しは武田滅亡手前で終わるが、淡々と語られていて信長の心の闇は深くなり、秀吉も川筋衆も随分と偉くなったものだ。遠藤のこういう小説は、よく著者が語りかけるような文があって、まるでナレーションのような部分が多々ある。他の作家の小説ではあまり見たことがないのだが、よくある手法なのか。もう慣れたが最初は面喰ったものだ。これで戦国三部作を読了した。しかし、男の一生を読んだのは二十世紀のことだ。戦国三部作最終作を近々に再読予定。2013/11/14

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