講談社文庫<br> 解決まではあと6人―5W1H殺人事件

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講談社文庫
解決まではあと6人―5W1H殺人事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 334p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061857131
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

次々と興信所を訪れては、およそ事件とは思われない奇妙な依頼をしていく謎の女・平林貴子。いったい、彼女の本当の目的は何なのか。やがて、それぞれの調査報告が、ひとつの輪のように繋がって隠された大事件の全容が明らかになっていく。斬新なスタイルで、読者に挑戦する華麗なるメドレー・ミステリー。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆか

89
なかなか楽しく読んだ。1人の女性が色んな探偵社に摩訶不思議な依頼をし、それぞれの探偵がそれを解明していくうちに、事件が起こり…。と推理小説好きには堪らない内容。途中で犯人はこの人?って想像出来るんだけど、あらぁ違ったのね〜意外と小者な犯人だったなぁ〜と思ってたら、やっぱりそっちかい!って大どんでん返しなんかもあったりで、楽しめました。二人という作家だけに、男性二人のペア作家さんだったんですね〜。そんな部分も新鮮でした。最後は探偵みんなが勢ぞろいして欲しかったなぁ〜。2016/03/30

みも

87
斬新で大胆なアイディアこそ著者の真骨頂だが、さらに本作は構成が非常に凝っている。5つのバラバラの興信所の調査という形で謎解きがあり、それらの解決の集積が作品の本丸ともいえる殺人事件を形成する。もちろん犯人は興信所調査の過程で登場する人物。なかなか難しい推理です。僕は全く分からなかった。登場人物はそれなりに多く、努めて個性的に描いている人物もあるが、没個性の人物もあり、読み手としては意識して人物整理する必要があるかも知れません。いずれにしても細かいことは気にせず、犯人探しに集中するのが本書を楽しむ作法です。2023/11/27

ミホ

75
最近私の中でちょっぴりブームを起こしている岡嶋二人さん。タイトルで気になるなと思い、本屋さんでパラリと小タイトル見て即購入。この小タイトルは…7回死んだ男感!(うっきうき)ある女性が様々な興信所を訪ね依頼をしていくのですが、依頼内容が一風変わったものばかり。何がどう転がるのか、あと○人!あと○人!と人数を変えながら読んでいき、こんなところに落ち着いたのかという…え、ここなの?な気持ち。意外性に騙されるがよろしいがふーむ…。結末を迎えるまで濃く描かれるので結局は好きだなーと。さー次々☆2016/07/30

セウテス

70
岡嶋氏の作品は、読みやすくライブ感覚になると以前感想を述べたが、本作もやはりいつの間にか会話を声に出す位である。しかも本作は、岡嶋作品の中でも断トツの複雑な構造のミステリだ。5つの章でそれぞれ別々の興信所が、平林貴子という女性から依頼された5つの仕事をこなして行く物語。この探偵の仕事も興味深く楽しめるのだが、5つの物語から導き出される結末は何か、これは形を変えた「読者への挑戦」ではないのか。そして最後の終章にて回答編が待っているのだが、二転三転する推理に意外な真相、正直ここまでやるとは思いもよらなかった。2017/11/16

さっこ

67
岡嶋さんらしいとても楽しい作品でした。一人の女性が五つの興信所にそれぞれ依頼をする。何でこんなことを?と思うような依頼内容がやがて一つの事件の真相へ導かれていく。5W1Hの構成がとても洒落ていて面白かった。そして手掛かりが全然無さそうなのに、依頼内容をさばいていく興信所もすごかったです。2020/03/15

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