講談社文庫<br> 思い通りにエンドマーク

講談社文庫
思い通りにエンドマーク

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  • サイズ 文庫判/ページ数 321p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061854604
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

推理マニアの大学生が、夏休みに、ふとしたきっかけで訪れた山中の奇怪な館。しかし、そこにまつわる忌わしい伝説どおりに、世にも恐ろしい惨劇が待っていた―。壮大な複層密室トリックをもって登場した、新本格派気鋭の傑作長編ミステリー。著者最新書き下ろしの、推理ショートショート一篇を特別追加。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

82
【思いシリーズ三部作】第1弾。〔再読〕山奥の別荘、洞窟、一本道の吊り橋、その地に伝わる忌まわしい伝説という王道の設定です。名探偵を夢観る大学生の大垣は、友人に誘われ夏休みを過ごす為に、この別荘を訪れる。案の定、密室殺人が起こり電話が不通になり、町へ下りる為の唯一の路である吊り橋が落ち、クローズドサークルとなる。大垣が調べ出すと、脅迫文に続いて第2の殺人が起こるという王道のミステリ。しかし、そのままの本格ではない謎解きに、そうでしょうと叫んでいた。色んな意味で画期的作品だが、何故か埋もれている良作だと思う。2021/01/25

Nanami

6
推理マニアの大学生が孤立した山荘で連続殺人に巻き込まれる。その地に伝わる忌まわしい伝説通りの見立て、屋敷の奥には洞窟(鍾乳洞)と、ベタ中のベタみたいだけど、実はひねくれたストーリー。ミステリファンという主人公の名探偵にならねば感が面白い。文体は軽めでとても読みやすいです。トリックは、密室の解があまり好みじゃなかった。犯人も始めから怪しすぎた(笑)でもそれはこの人数なら仕方ないと思います。図がわかりやすく、楽しめました。続きも読んでみたいけどなぁ……。高い……。2014/08/10

Tetchy

5
洞窟を利用して作られた館。そこに行くのは1本の吊り橋のみ。そして館で殺人が起きて吊り橋は何者かに落とされ、孤立状態の中、次々に殺人が起きるといういわゆるコード型本格という呼称が生まれる前の時代に、敢えてそのコードの不文律なるものに挑戦した作品。しかしその意欲は買うものの、なんともキャラクターが弱い。敢えて選んだであろう、軽めの文体もオイラには合わなかった。2009/10/02

詩界 -うたか-

3
#読了 推理マニアの大学生が「名探偵」になった事件。その事件は広く知られ友人も興味津々である。では答えよう。その「事件」に巻き込まれることになったきっかけから全て。友人も、読者も、共に謎を解いていこう――と。ちょっと今本格系ミステリーから心が離れているのでもっと違うタイミングで読むべきだったな、と思いつつ普通に読んで(謎解きは挑戦せず)しまいました。面白かったです。2019/10/17

やまだん

2
探偵小説研究会編の本格ミステリ・ベスト100で100番目に紹介されていたミステリ。読んでみたいと思っていたけど,なかなか手に入らず…これもブックオフで偶然売っているのを見つけて購入。ラッキー。 内容は,テニスの合宿先で殺人事件に巻き込まれた主人公が,推理の上,犯人を見つけるが…というもの。文体がジュベナイルっぽく,肌に合わなかった。内容はジュベナイルっぽい部分もあったが、そうでない部分があり,ドロドロした展開もある。なかなかトリッキーな真相だが,文体が合わず,それほど面白いと思えなかった。残念(45点)2015/09/22

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