内容説明
双子の兄弟が殺人犯?しかし兄の妻が余呉湖畔で殺されたとき、兄は博多、弟は酒田にいてアリバイは完璧だった。やがて第二の殺人。兄弟のどちらかが被害者らしいが、死体からは頭と手首が失われていた。犯人の狙いはどこに?犯人の大トリック、多彩な伏線が、結末で読者を仰天させる、大型新鋭の傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
99
初めて読んだ有栖川作品。どんなミステリでも許容できるオイラでも時刻表を使ったアリバイトリック物は苦手。だから本作はみなさんと同じくそこら辺は軽く流したんだが、最後のシーンにしびれた。なんか文章が他の新本格作家よりも温かみを感じるのが良いと思った。アリバイ講義もGood!2009/09/30
ダイ@2019.11.2~一時休止
95
双子のアリバイ崩し。アリバイ講義など充実した内容で楽しめた。2013/10/25
オーウェン
68
別荘で殺された柚木新一の妻。 1億円の保険金が掛けられていることで夫が疑われるが、それと同時に双子の弟にも疑惑が。 だがどちらにも完璧と思えるアリバイがある。 有栖川さんお得意の列車を使ったトラベルネタであり、尚且つ推理ものではお馴染みの双子ネタまで。 この第1の殺人は犯人の予想はつくが、第2の事件が起こると様相が変わる。 そして双子のトリックと同時に、殺害現場を含めたものと明かされるのは秀逸。 アリバイ講義も含めて、ラストにまで双子を持ってくる凝りようもお見事。2021/05/26
乱歩太郎
64
マジックミラー、読了。 職場の先輩に勧められて読んでみたけど、読んでよかった。 登場人物等に色はあまり無いんだけど、トリックやプロットのミスリードには見事に騙されました。 確かにプロット面で、違和感は感じたけど真逆伏線だとは… デスノートの夜神月をイメージしました(笑) ただ、時刻表トリックには慣れていない分、情報量の消費に苦戦しました。 しかし、ラストのラストまで伏線が張り巡らされていて非常に面白かったです。2015/11/01
Yuna Ioki☆
63
927-130-9 スピーディーでテンポの良い展開でなかなか面白かった(*´∀`)初期の作品なだけあって荒削りな感じがしますが良い意味での荒削りでした。2015/04/11