講談社文庫<br> ひと呼んでミツコ

講談社文庫
ひと呼んでミツコ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 346p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061853799
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【内容紹介】
ミツコは、まじめだけがとりえの平凡な娘。京都府丹波から上京し、私立薔薇十字女子大英文科に在籍、ごく普通の大学生活を送っている。ただひとつ違ったのはミツコの盲腸手術痕の不思議なパワー。人の心を傷つける思慮浅い言葉に直面すると……!!文学の全てのジャンルを越えて挑んだ胸のすく痛快小説!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あまりりす

12
姫野さんは好きで、何作か読んではいるのですが、なぜか手に取る機会がなかったデビュー作を今頃読みました^^;「文学のすべてのジャンルを超えて挑んだ胸のすく痛快小説!」うーん、紹介文に偽りはありません、たしかに痛快!姫野さんの視点って何とも言えず、いいんだなぁ。古い作品ですから、時代を感じさせる表現は多々ありますが、それも含めて大変面白かったです!2014/01/17

あやの

9
勧善懲悪の話ではある。ただしその悪がなんだかせせこましいというか。はっきりいってすごい悪ではない。けどたしかにいる?のか?ここまで嫌な感じのやつというのかそこまでお見かけしないきもするが。2016/04/14

りう

4
ミツコ。身も心も清潔すぎるお姉さん。 世はバブル期というのに清貧な女子大生。 謎にナイスバディ(この設定は姫野さんの体型)。 他人の行動に対する違和感をじーっとじーっと 煮詰めて、怒りを爆発させ繰り出す正義の鉄槌は ややエキセントリック。 ミツコ。今となってはそのいじらしさが大好き。 友達になりたいけれど、たぶん丁寧に 避けられてしまうのだろうな。その潔癖さで。 一番好きな場面は、ミツコがサウンドオブミュージックの 曲を大声で歌って気を落ち着かせるところ。 とてもかわいい。

kohei1813

3
女子大生ミツコが不条理に出くわすと盲腸の傷口が痛み始め超常現象を引き起こすというユーモア小説集。どこか著者の実体験が混じっているようで、初期の売れない時代の鬱屈が感じられる。このようなユーモア小説は北杜夫以来だと感じながら、暇つぶしの合間合間に読んだのだがにやにや笑える娯楽作品である。直木賞を受賞して日の目を見るのは、かなり後になる。2014/05/27

nemuro

3
「スーパーおおぞら」の車中で読む本を求めて、たまたま釧路駅内の「BOOKS1/2」にて手に取り購入。おそらく初の姫野カオルコ作品ですが、たしかに「胸のすく痛快小説!」。2009/09/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/519862
  • ご注意事項