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講談社文庫
捨て童子・松平忠輝〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 331p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061853218
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

大坂夏の陣、忠輝のもとに出陣命令が下る。大坂城中のキリシタン牢人に、キリシタンに理解が深い忠輝の軍勢をぶつけようという、兄秀忠の底意地の悪い計画。そして、父家康と兄秀忠の暗闘、宿敵柳生一族との確執。途方もないエネルギーを持つがゆえ、波瀾の生涯を送る忠輝を描く長編伝奇ロマン全三巻完結。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

19
この時代で、こういった身分で生を受けた青年の一代記。 山風とは柳生、家康、秀忠の扱いを異にするがそれなりには楽しい。随所で時代のエビデンスを出し、信憑の香りを振りまいている。とはいうものの、正史はしょせん勝ち組の論理展開。政宗や五郎八との絡み、そして月の浦と支倉常長の登場には驚いた。まして、キリスト、医術にまで造詣が深かったとは!? 筆者は書きたかった思いをラストで簡潔に述べている。「人外の化生」を持ったパワフルな男・・当時では珍しかったであろう生き方が戦国の乱世を背景にすると更に魑魅モウリョと化した!2013/11/27

まめこ

18
★★★☆☆忠輝と家康を持ち上げるためというより、ただ秀忠を貶めたいだけなんじゃないか…ちょっとひいちゃうくらい秀忠の扱いが酷い気が。他の作品でもだから隆氏は秀忠があんまり好きじゃないのかもね、あと淀君も(笑)。忠輝は太平の世に生まれていれば文化人としてもっと違った人生をおくれたのかも。配流先では心穏やかに過ごせたのかな。傀儡の物語としては今回も面白かったです!2024/01/21

わたなべよしお

16
 隆慶一郎さんの作品の中で、完成した最後の長編小説だが、下巻は途中で、やや説明が多くなり、ダイナミズムが失われたかな。まあ、最後の方で、ヤマを作って、基本的には楽しめた。それにしても、隆さん、もう少しでもいいから長生きして欲しかったなぁ。隆慶一郎ワールドに浸っていたくなる。「吉原御免状」、また読みたくなった。2021/01/13

エヌ氏の部屋でノックの音が・・・

11
1993年 1月15日 初版。、。大変面白かった本も3巻目を迎える。200万両+忠輝+切支丹、対 秀忠+柳生の構図を作りたかったんですねぇ。秀忠が死ぬまで。秀忠が忠輝に対して手出しが出来ぬよう、考えて「わしは死ぬまでお前を許さぬ。感動したままにしておく」2021/04/25

BIN

9
松平忠輝編ラストは大阪の陣後に改易させられるところまででその後の60年は描かれてません。その後を描きたいともありましたが、きっと書かれてないんだろうな。この忠輝なら大人しくしているはずがなく、自由奔放に生きてそうで楽しく書けたでしょう。改易の理由もちゃんとなってるし、この忠輝なら豊臣秀頼と最後の別れをちゃんとするね、もう傾奇者です。基本的に私は徳川家康が好きじゃないですが、本書では大分弁護されていてこの家康なら好きになれそうです。秀忠は小物すぎて嫌いになりましたが。力作で出来に満足。2019/06/26

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