講談社文庫
遺留品

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  • サイズ 文庫判/ページ数 508p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061853133
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

虐殺されてゆく恋人の血まみれの姿を眼前に見せつけられたあげく、命を奪われた少女。その母親は次期副大統領候補と見なされている財界の大物だった。二人の殺害は最近起っている連続アベック殺人のひとつなのか?殺人訓練を受けているCIA内の変質者のしわざなのか?検屍官ケイの苦闘はつづく。アメリカ・ミステリー作家協会賞、イギリス推理作家協会賞受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆいまある

80
3作目。ミステリでありつつ、中年に差し掛かった主人公ケイと信用できないイケメン彼氏マーク、いつも側に居てくれるマリーノのメロドラマとして楽しんでる。女性蔑視の風潮と戦う検屍局長ケイだが、今作では政治家であるパットと、ワシントンポストの記者になったアビーという3人の女性が男性社会の中で生きる代表として描かれる。当時は今より女が生きにくかったんだなあ。性格の悪いアビー密かに応援してたんだが、ラストは辛い。せめてパットはまた出てきて欲しい。犯人の決め手となる靴と凶器のナイフはどこにあんねん。気になるがな。2019/09/15

とくけんちょ

51
検視官シリーズ3作目。主人公のケイがあまりにも完璧すぎない人間味にあふれるところが魅力。カップルが殺されて腐乱した状態で発見される。断続的に発生しているカップル殺人との関連はあるのか。被害女性の母親が大物なだけに陰謀論まで出てきて、いつも以上に振り回される。法医学の知識も、作品に深みを与えている。2023/04/02

優希

46
虐殺されていく恋人を目の当たりにし、やがて自身も殺害されてしまう。殺人訓練を受けているCIAの仕業かと思うと心がザワザワします。ケイの苦悩も伝わってくるようでした。面白かったです。2023/10/23

背番号10@せばてん。

36
【1993_週刊文春ミステリーベスト10_10位】1993年9月3日読了。検屍官シリーズ第3弾。あらすじは忘却の彼方。(2021年8月28日入力)1993/09/03

神太郎

34
スカーペッタの物語第3弾。カップル連続殺人事件が起こるわけだが、最新の被害者の親が国の中枢にいる方なため、少々面倒くさいことになる展開に。科学的知見によるラストの部分はほうほぅとはなるが、どうもいまひとつのめり込めず。人物描写は上手いんだがどこかあっさりとし過ぎてる気が。ラスト付近の盛り上がりと展開で最後まで読めた気がする。2021/07/07

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