講談社文庫<br> 0の殺人

講談社文庫
0の殺人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 235p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784061852273
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

物語の冒頭に置かれた〈作者からの注意〉に、驚くべきことに、奇妙極まりない殺人劇の容疑者たち四人のリストが公開されている。この大胆かつ破天荒な作者の挑戦に、果してあなたは犯人を突きとめられるか?ご存知、速水警部補と推理マニアの弟と妹が活躍する、異色の傑作長編推理。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

307
我孫子武丸さんのユーモアミステリ「速水三兄妹」シリーズの2作目は真に人を食った小バカにするような落語みたいな作品なのですよ。本筋に入る前に本文中のユーモアを紹介しますと血みどろの死体を見て「あのほら、バケラッタ―とかラッタッターとかいう」「スプラッターでしょう」てな具合ですね。さて、本書は冒頭に「作者からの注意」を掲げ著者は大胆不敵にも容疑者達を4人にしぼり必ずこの中に犯人がいると断言しています。この作者の自信満々の姿勢に否が応でもテンションが上がり誰もが「よし、絶対に見破ってやる!」と燃えるでしょうね。2022/05/15

ダイ@2019.11.2~一時休止

89
速水三兄妹その2。容疑者4人が次々と死んでいき、タイトルの意味も理解できる。2013/09/06

Tetchy

82
本の厚みも薄く、登場人物も少ないのに、見事に騙された!もう気持ちいいくらいに。今のところ我孫子氏作品の中でベストです。いやあ、こういうの好きなんスよ♪2008/11/20

nobby

67
なるほど『0の殺人』読み終わってタイトルに納得。犯人が4人に限られるとの筆者からの前書きに始まって、当事者・警察・速水3兄弟の順番で描かれる構成は分かりやすく楽しめる。ある家族の身近な殺意やら、とてつもない事故やらが、果たして関連するのか偶然なのか。作者自ら後書きで語る様に“スカッとさわやか”まとまりお見事!ページも薄くお手軽感満載の作品。とても『殺戮にいたる病』と同じ作家による物とは思えない(笑)2015/06/25

乱歩太郎

56
0の殺人、読了。今回もかなり面白かった。話の流れが非常に綺麗!速水三兄妹のやりとりも小気味好くてサクサクと読めました。そして何より連続殺人の落ちがかなり綺麗。予想外でした(笑)解説を読んで、構成の巧みさにも唸りました(笑)2016/12/12

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