講談社文庫<br> 柳生非情剣

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講談社文庫
柳生非情剣

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  • サイズ 文庫判/ページ数 202p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784061850361
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

【内容紹介】
剣に生きる一族として将軍家指南役となった柳生。連也斎、友矩、宗冬、十兵衛、新次郎、五郎右衛門……尋常でない修業による技、将軍家と関ることによって起こる一族の相剋、死を見据えて生きる剣士の爽やかさを独自の視点から描いた列伝。圧倒的迫力で胸を打つ、男のための鮮やかな時代小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

文庫フリーク@灯れ松明の火

53
『武士道シックスティーン』『セブンティーン』日本舞踊からくる早苗独特の足捌き。どこかで読んだ気がして再読。6話収録中『ぼうふらの剣』で能の金春流八代重勝から柳生又十郎宗冬に明かされる〔一足一見〕〔西江水〕でした。解説含めても200ページ程の作品ですが、柳生連也斎・柳生友矩・柳生宗冬・柳生十兵衛・柳生新次郎・柳生五郎右衛門6名を、それぞれ主人公とした短編集は、いずれも甲乙付けがたい異形のエンターテイメント。久々に隆慶一郎さんに触れ、改めて追悼です。2011/02/28

i-miya

50
2011.02.13 (カバー裏書) 剣に生きる一族として、将軍家指南役となった柳生。連也斎、友矩、宗冬、十兵衛、新次郎、五郎右衛門・・・、尋常でない修行による技、一族の相剋。隆慶一郎の視点。(1988.12、講談社刊行) (あとがき) いつごろから柳生一族に魅かれたか、定かでない。戦場を知る私。剣の達人=人殺しの達人。ドストエフスキー『白痴』に、人を殺した者は、人間の埒外(らちがい)に飛び出した者、とたしかあった。人でなし。2011/02/13

キムチ27

39
わずか200ページ余りの小説だが読ませる。自分がセンテンスの短いリズムを好むせいもあろうが、心地よいテンポだ。だが、そこは隆氏の世界。暗いなぁ~、そして陰惨・・酸鼻を極めるというやつではないが、腰を据えた日本的短調の世界。柳生を描いた作品は多々あれど、これを超えるモノがあろうかとも思うほど濃密。筆者の自信もちらちら。連也斎、友矩、宗冬、十兵衛、新次郎、五郎右衛門・・柳生一族が徳川といかようにして一族を撚り合わせて行ったか、悔しい、腹が立つ想いすら感じさせられる。それにしても美しい男って・・2014/07/23

姉勤

28
石舟斎宗巌にはじまる、柳生新陰流の6人を6篇の小品で綴る。 剣士というより政略家として腕を振るった柳生宗矩の兄弟と、その子の世代の血闘、暗闘、死闘。 遠からず剣術が、少なくとも幕末まで不要となる、戦国末期から江戸初期。 時代の因果に剣の狂気と権謀が加わって、親・兄弟が相食む修羅の世界。 6篇の各主役が、常規を逸した鍛錬や境遇により、表題通り非情な男に変え それぞれが人としてどこか欠いているからこそ、生き様、死に様が面白い。2013/10/26

Nak34

16
柳生ね。そんなものなのか。肉親相剋の変相図。権力が絡むとこうなるのかな。何かを極める事で、人生を語る事が出来ないと意味がないと思う。人格者であってほしい。ただ、尋常な剣では無かった事は、確かだね。これで、平台ポップコンの10冊、読了です。おいしゅうございました。2011/10/10

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