感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どぶねずみ
27
ベートーヴェンについて書かれた小説を探していたら、埼玉県立図書館HPで紹介されていたので、在勤地の図書館で借りてみた。ベートーヴェンの癖の強い性格をイメージして書かれたフィクションだろうと思いながら読んで楽しめたが、あとがきによると、どうやら著者も相応の曲者らしい(笑) ベートーヴェンのクセの強さは耳が聞こえなくなって、なおそう感じたのかもしれない。本書は史実の基礎的なことを組み込んだフィクションのようだが、歴史小説を読むようなリアリティはあまり感じられない。曲者ベートーヴェン、かなり笑えた。2020/12/02
アキ
4
初めましての作家さん。 名探偵ベ-ト-ヴェンとツェルニ-が活躍! 四季のウィ-ンが舞台のユ-モアミステリ-。 ・ピアニストを台所に入れるな ・マリアの涙は苦い ・にぎわいの季節へ ・我が子に愛の夢を ミステリ部分については、よくわからない(^◇^;) 妙に目を引くイラストだと思ったら、魔夜峰央さん。 なるほど、パタリロ!! ナポレオンの話が出てきたので、その時代かぁ~と 思ったんだけど、その時代と聞かれても答えられない。 ただ、言葉の使い方が面白かった。2024/07/03
はるく
3
かっこよさが詰まった短編集。ハードボイルドなベートーヴェンは勿論ですが、文章も描写も良いのですよ。ジュリエッタも魅力的な(いい奴ではありませんよ)女性として描かれ。森雅裕好きだなぁ。新作はもう読めないのでしょうか…2024/10/06
陸
3
中に贅沢にも魔夜峰央先生の4コマ入り。ベートーヴェンは気難しいんだけど、不器用な感じで、振り回されっぷりが不憫にもなってくる。『マリアの涙~』が好きな話。2012/01/28
koara
2
偏屈で頭の回転がいいけどいかすけないおじさんって感じでとてもよかった。クラッシックは好きってほどでもないし詳しくもないけど、ベートーヴェンとチェルニーはじめ数々の音楽家との掛け合いや当時の文化風習的なもの面白かった。ライトによめると思いきや、歴史(ナポレオンが生きている時代だったなんて!)も出てきて少し混乱しました。西洋史は苦手です。2022/08/02